仕事のコミュニケーションはいつ取るべきか?

こんばんは。SMEです。

仕事のコミュニケーションはいつ取るべきなのでしょうか?

仕事中でしょうか? それとも業務時間外でしょうか?

 

 

仕事のコミュニケーションは仕事中に取る

…などと書いてみましたが、見出しの通り。

仕事のコミュニケーションは仕事中に取る

のが正解です。

これはもう単純なことでして、

「仕事中にコミュニケーションが取れていないのに、業務時間外で取れるはずがない」

というのが管理人の持論です。

職場というのは「仕事」が媒介する集団であるわけでして、そうである以上、仕事中にコミュニケーションを取るのは当たり前

「仕事中は黙って仕事しなさい。コミュニケーションは仕事が終わってから取りなさい」

という経営者・管理職が驚くことに本当に存在しますが、コミュニケーションを取るのは仕事の内です。

というか、仕事を円滑にするためにコミュニケーションを取るわけですから、業務時間中に話をするのは当たり前です。

まぁ仲が良くなってプライベートでも遊ぶ従業員同士が

「今度の釣りのことだけどさ〜」

「おお、どこ行く?」

とやっていたら、「それは今する話じゃないだろ」という気にもなりますが、別に昨日見たドラマの話をしようが、家庭の愚痴をこぼそうが、それによってお互いが話をしやすくなり、生産性が上がればそれでいいわけです。

ずっと話していられたらさすがに管理人も注意しますが、「空気を温める」程度であれば別に何も言わない、どころか管理人も仕事中によく雑談をしかけます。

 

無能な管理職が会話を禁止する二つの理由

しかし雑談がゼロではさすがに職場の人間関係もギスギスします。

ところが前述の通り、

「仕事中は黙って仕事しなさい。コミュニケーションは仕事が終わってから取りなさい」

という経営者・管理職が一定数存在します。

これには大きく分けて二つの理由が考えられます。

 

まず一つは、「ケチだから」

もう一つは「管理能力が不足しているから」です。

 

管理職・経営者がケチな場合

コミュニケーションを取るのも仕事のうちであり、別に従業員同士は「お友達」でない以上、極論を言えば選択肢は

  • 仕事中にも雑談をする
  • 雑談なんか全くしない

のどちらかしかありません。

「いや、休憩時間とか飲みニケーションでコミュニケーションを取ればいいだろ!」

というのが経営者・管理職の言い分なわけですが、これはつまり

「プライベートな時間を使って仕事の生産性を上げなさい」

ということです。

 

「そんなに目くじら立てなくてもいいじゃないか。お前の方がケチだ!」

はい、その通りです。

管理人も別に「業務時間外に仕事のことをするなんて無駄だもんね」とは思いません。

休みの日に仕事関係の本も読みますし、自分の休憩時間に部下が仕事をしていればフォローもします。

しかし、それを指示されるのは不当だと考えます

「休憩中も部下の管理をしろ」

「資料は家で読んでこい」

と言うのと同様、

「仕事に必要なコミュニケーションは時間外に取れ」

というのは横暴です。

 

これはつまり、管理職や経営者が「ケチ」なのです。

「どうせ同じ給料を払うなら、勤務時間はめいっぱいタスクをやってもらおう。何なら時間外でも無給でタスクをやってもらおう」

と考えるから、「タスク以外のことは時間外にやれ」という発想になるわけです。

なおこういった経営者・管理職はケチさのあまり、往往にして労基法を犯します。

労基法なんて守らなきゃいけないの? うち潰れちゃうよ!」

と言ったのが録音されていて自分が会社を潰すことがありますので、お心当たりのある方は気をつけていただいた方が良いかもしれません。

 

管理職・経営者の管理能力が不足している場合

もう一つのパターンは

「管理職・経営者の管理能力が不足している」

というケースです。

これはつまり、

  • どこまでの雑談なら許していいのか?
  • どれぐらいの時間ならタスク処理に影響しないか?
  • どの程度の音量なら他部署の迷惑にならないか?

ということが判断できないのです。

ですのでその都度

「おいおい、その話は職場でするのまずいよ! あとで後で!」

と突っ込んだり、

「じゃあそろそろ仕事に戻るか! 月末だからタスク多いからな」

と空気を変えたりできないため、一律に雑談を禁止してしまった方が楽だと考えるわけです。

 

この手のタイプはそもそも部下とのコミュニケーションが取れていないため(まぁもう一つのパターンもそうですが)

「部下の会話に自分が入っていって会話を主導し、キリのいいところで打ち切る」

などというテクニックが使えるはずもありません。

必然的にチーム内には会話がなくなり、空気は澱み、生産性は下がるわけです。

部下同士は飲みニケーションをしている可能性がありますが、こういう部署での飲みニケーションというのは

「会社や上司の悪口」

の域を出ません。

普段話せないからストレスが溜まり必然的に愚痴に向かうわけですが、仕事のメンバーと業務時間外に仕事関係のことで文句を言うことほど生産性が低いことはありません

そうさせないためにも、勤務時間内にストレスが発生しないよう、または発生してもその場で伝えられるように、上司は意識的にチーム内に雑談を発生させ、コントロールすべきだと言えます。

 

飲みニケーションに頼らない

確かに、業務時間外に一緒にお酒を飲んだりランチをとったりすることでコミュニケーションは深まります。

しかし、 結局普段と同じ顔ぶれ、仲がいい人同士で固まってしまい、もともとコミュニケーションが取れている人同士はよりコミュニケーションが取れ、そうでない人同士はあいも変わらずコミュニケーションが取れない、という図はある程度の規模がある職場でしたらどこでも見かけます。

また最初にも書いたように、例えば上司と部下が仕事中にコミュニケーションが取れていないのに、飲みに誘ったら本音を聞かせてくれるか? といえば答えはノーでしょう。

「飲みニケーション」という言葉はあたかも酒によりコミュニケーションが取りやすくなるようですが、それは「逃げ」ではないかと管理人は思っています。

いずれにせよ、素面で仕事中にコミュニケーションを取ることは必要でしょう。

 

では今日はこの辺で。

明日は「髙瀬敦也氏の『人がうごくコンテンツのつくり方』を読んで」を予定しています。