こんばんは。SMEです。
みなさん、仕事をする上で自分のヒーローはいますか?
「知っている人」「生きている人」をヒーローにすべし
以前もブログで著書を紹介した上、さらにご本人からSNSで拡散していただいたりしたのでヨイショだと感じられると残念なのですが、管理人が仕事をする上でのヒーローは髙瀬敦也さんと、そしてコールセンター時代のマネージャーです。
これは経営者が「尊敬する人物」と聞かれて「徳川家康」と答えるような大きな話ではなくて、「こういうビジネスパーソンになりたいから、マネできるところはマネしてしまえ!」と思えるような人物ということです。
言ってみればパンクスがシド・ヴィシャスに憧れて顔をしかめてみたり、あるいはギター弾きがキース・リチャーズになりたくてテレキャスターを買ってみたり、はたまた映画好きがジェームス・ディーンを見て赤いスイングトップを着てみたりするようなものです。
もちろんこれはメディアに出ている人とは限りません。
「父のようなビジネスパーソンになりたい」という人もいるでしょうし、「最初の上司がすごい人で、いまだにヒーローです」という人もいるでしょう。
逆に立志伝中の人物よりも、「今活躍している人」「自分が実際に接したことがある人」の方がヒーローたりえる感はあります。
管理人は田中角栄を尊敬していますが、仕事をする上で田中角栄のようになろうというのは現実的でない気がします。
どうしても、直接接することもない方で更に亡くなった方というのは「歴史上の偉人」になってしまいがちです。
そういった意味では、やはり「今活躍している人」「自分が実際に接したことがある人」をロールモデルにすることをおススメします。
ヒーローの視点は自分の視点よりも正しい
ではなぜ、仕事をする上でヒーローが必要なのでしょうか。
それは、ヒーローの存在というのは「自分が岐路に立たされたときに正しい判断をする指針になってくれるから」です。
ミドル以上になってくると特に、仕事のみならずプライベートであっても誰にも相談できない状況で大きな判断を下さなければいけないことも増えてきます。
その時に、「あの人だったらどうするか」という基準があることは判断力を高めてくれるだけでなく、自身の判断に「自分のヒーロー」という「絶対的な他社の視点」を持ち込むことができるのです。
ヒーローというのは自分にとって憧れの存在です。
あの人ならどうするか? 自分がした判断はあの人が評価してくれか?
それを考えることは、自分だけの基準で判断をするよりも「正しい」判断ができる可能性が高くなると管理人は考えます。
人には「超えられない誰か」が必要である
内田樹先生がよく「人には師が必要だ」ということを書いていらっしゃいます。
人は師を超えることはできない、自分は師を超えたと思った瞬間に人は負けるのだ、ということを繰り返し書いています。
物理的に弟子が師を超えることはあり得るでしょう。
師は肉体的に衰え、弟子が師を超えることは考えられます。
しかしそれでも弟子にとって師とは超えられないものなのです。
師を超えたという慢心は、成長をやめることを意味します。
ビジネスでもそれは同じであり、「この人にはかなわない」というヒーローを持つことで人は成長を続け、慢心した判断を避けることができるのです。
管理人にとってそれはコールセンター時代に厳しさと優しさを持って仕事のイロハを教えてくれたマネージャーであり、また最近読んだ「人がうごくコンテンツのつくり方」を書かれた高瀬さんです。
ほかにも日本マイクロソフトの澤円さんやスターバックスでCEOをされていた岩田松雄さんなど、憧れる方は多数います。
ヒーローはいますか?
手前味噌にはなりますが、「尊敬できるビジネスパーソンがたくさんいる」という人はそうでない人よりも広い視野を持ち、「このままではいかん!」と成長を続け、また人に対して謙虚であることができるのではないか、と思います。
またヒーローがいない人はきっと誰かのヒーローになることもできないでしょう。
ロールモデルたる人物に出会い、「この人のようになるにはどうすればいいのか?」と考えられることは、ビジネスだけでなくプライベートにおいても幸せなことだと管理人は実感しています。
それでは今日はこの辺で。
明日は「採用現場の生産性が低すぎる」を予定しています。