自己肯定感と親からの影響 2 ~自己肯定感の低さへの認識~

こんばんは。SMEです。

自己肯定感の低さと親からの影響について。

今日は「自己肯定感の低さへの認識」について考えます。

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自己肯定感の低さは解消した方がいい

昨日に引き続きまして、過去記事「女性における母親の影響」を元に掘り下げていきたいと思います。

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昨日見てきたように、自己肯定感については

  • 子供のころ、親(特に母親)に承認されてこなかった人が
  • そのことにより成長しても自己肯定感が低いままだと
  • 社会に出てから比較的早いうちに心を病む

という傾向が見られます。

あるいは「すでに心を病んでしまい今は回復途上」という方であっても根本的な「自己肯定感の低さ」は解消できていない方が一定数いるように見受けられます。

そのため当たり前ですが、自己肯定感の低さは解消した方がいいと管理人は思います。

 

 

自己肯定感の低さは「自己否定」とイコールではない

補足しておきたいのですが、このような方々の特徴は「自己否定が強い」わけではないことです。

「自分はダメなんだ」「何もできないんだ」と口にしているのであれば分かりやすいのですが、そうではなく単に「自己評価が低い」だけであるため、積極的にネガティブな言葉を口にするわけではありません。

 

そのため周囲からは

「この人は仕事ができて優しいのに謙遜して立派な人だ」

と見られるのです。

そしてそのことが余計に非承認型を苦しめます。

「自分はネガティブな言葉を口にするわけではない。単に足りていないところが本当にたくさんあるだけだ」と思いながらも何となく生きにくい、という方は、自分が親から肯定されて育ったのかを考えてみることが一つの解決策に繋がるかもしれません。

 

 

まずは現状を認識する

それでは、「親に承認されて来なかったせいで自己肯定感が異常に低い」人がそこから脱却するにはどうしたらよいのでしょうか

 

ひとまず「親に承認されて来なかったせいで自己肯定感が異常に低い人」という呼称はあまりにも長いので、(心理学用語がすでにあるのかもしれませんが)ここでは仮に

「低セルフエスティーム非承認型」

と呼ばせていただくことにします(それでも長いな)

 

レッテルを貼られることには抵抗があるかもしれません。

しかし「自分が何者であるのか」が分かっていないことほど不安なことはありません

自己認識をすること、

「自分は何者であるのか」

「この不安を何と名付けたらよいのか」

に対し、仮にであっても答を出してあげることが必要です。

 

まずは「自分は自己肯定感が異常に低い」と意識すること。

そして「それは自分のせいではないし、他にも似たような人がいる」と理解することが必要です。

スタートが決まっていなければゴールにたどり着けるはずはありません。

「私は特別じゃないんだ」という思いを持ってください。

「私はおかしいのではないか」というもやもやした思いは、ネガティブな方向に自分を特別化してしまうことです。

 

 

現状認識により、あなたも周りも楽になる

管理人の職場に、おそらく発達障害なのではないかな? と思われる子がいます。

特定のタスクについてはもの凄くよくできるのですがその反面一定のこと、特に片付けが全くできません。

物事を手順通りにすることが苦手で、遅刻するか1時間以上前に出勤するか極端であり、人に対する好き嫌いが激しくて少しでも注意されると「あの人は自分のことを嫌いなんだ」と思い込んでしまいます。

反面、好意を持った人にはどんどん距離を詰めようとしてしまい、結果として相手から遠ざけられてしまいます。

管理人から「大人でも発達障害はいるし、恥ずかしいことでも悪いことでもないから一度診断を受けてみたら?」言ってみるのですが、「私は発達障害ではない」と言われてしまい結局改善には至っていません。

 

これでは本人も苦しいし、周囲も苦しい。

本人が「私は傷つきやすい特別な人間なんだ。私を理解してくれる人なんていないんだ」という地点から動こうとしなければ、周囲も「あの子は変な子だから」という目でしか見られなくなるわけです。

 

本人が発達障害であることを受け入れれば少なくとも「なぜ自分が好きになった人にも遠ざけられてしまうか」が理解はできる。

周囲も「発達障害である」という共通認識ができれば「あの子は変な子だ」と敬遠するのではなく受け入れることができるかもしれません。

現状を認識し、名称を与えることで楽になることもあるのです。

 

 

過去ではなく未来を変えよう

厳しいことを言えば、「自分は特別だから仕方がない」と思っていては未来は変えられません。 

苦しんでいるのはあなただけではないのです。

親に承認されなければ自己肯定感は弱くなりますし、そうなると自分のリミットが分からなくなる。

分からなくなると社会に出てからリミットを超えて頑張ってしまう。

結果としてどこかで心を病むのです。

それはあなただけではありません

 

もちろん「あなただけではないから苦しむな」ということではありません。

そうではなく、「同じ悩みを抱えている人はたくさんいるんだ」と考えれば、少しでも安心できないでしょうか。

 

また勘違いしないでいただきたいのですが、「親を責めなさい」というわけではありません。

目的は過去ではなく未来です。

あなたが自己肯定感の低さを脱却し、生きにくさを解消することが目的なのです。

過去を否定していても美しい未来が目の前に出てくるわけではない。

「認識すること」と「否定すること」は異なるのです。

 

 

それでは過去の認識とはどうすればよいのでしょうか。

どうすれば過去を認識し、未来を変えられるのでしょうか。

明日はこのことを考えていきたいと思います。

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