大切なのは過程か結果か。
よく言われる二者択一ではあります。
しかし過程や結果よりももっと大切なものがあるのです。
過程と結果どちらが大切か?
過程は大切ですし結果も大切です。
本来は二律背反なものではなく、過程があって結果があるものではあります。
しかし例えば面接などでは、
「過程と結果、どちらが大切ですか?」
などと聞かれることがままあります。
これはなかなか答えにくい質問です。
過程を大切にしなければ「適当にやっても結果だけ出せばいい」ということになりかねませんし、逆に結果を大切にしなければ「頑張りましたが業績不振になりました」ということもあり得ます。
過程と結果はトレードオフの関係にあるものではありません。
当たり前のことではありますが過程も結果もそれぞれが大切であり、どちらか一方だけを上位に据えるのはなかなか難しいものがあります。
大切なのは「再現性」である
では過程と結果どちらも大切だというだけでよいのでしょうか。
管理人はそうは考えません。
大切なのは「再現性」です。
つまり過程と結果の間に因果関係があり、そのロジックが説明でき、過程を踏めば結果にたどり着けることが重要であると考えます。
「結果のことを考えず過程だけ一生懸命にやりました」では意味がないのと同様に、「何となくやったら成功し、結果はうまくいきました」では意味がありません。
少なくとも当人が同じことを同じ過程を踏んで行えば同じ結果が出ることが必要です。
過程とはそのためのものであり、そして結果が伴う必要があります。
更に言えば、同じ過程を踏めば別の人であっても同じ結果が出せることが望ましいわけです。
失敗の再現性も役に立つ
逆に考えれば、「こういう過程を踏んだら失敗しました」あるいは「こういう過程を踏んだら時間が足りませんでした」ということも、過程と結果の因果関係として役に立つわけです。
失敗自体から学ぶことは難しくても、「こうすれば誰でも必ず失敗する」というのは一つの経験則として役に立ちます。
ものごとによっては、失敗の経験がなければ成功が生まれないこともあるでしょう。
しかしながら「過程と失敗の間に因果関係がある」というロジックを見つける必要があることは言うまでもありません。
繰り返しになりますが大切なのは過程だけでもなければ結果だけでもありません。
過程と結果の間に因果関係があり再現性があるか。
大切なのはその点であると言えるでしょう。
それでは今日はこの辺で。
明日は「自分の感覚で話さない」を予定しています。