研修は参加型にすべし

「従業員のスキル・知識・モチベーションアップのために研修だ!」

その研修、「講義型」じゃありませんか?

「参加型」にしないと身につきませんよ!

 

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研修には講義型と参加型がある

研修と一口に言っても、様々な研修があります。

その中で大きく二つに分けられるのが「講義型」「参加型」です。

講義型とは社内の誰か、あるいは外部から招聘した誰かの話を聴くスタイルです。

参加型とは別に演習型、実務型などとも言い、従業員たちが研修の中で実際に手を動かしたり発言したりすることを求められるものを言います。

参加型の研修には、ロールプレイングやOJT、あるいはディスカッションなどが挙げられます。

講義型の研修にもいいところはありますが、管理人の経験上、特に中小企業では参加型の研修をすべきだと考えます。

 

 

講義型の研修は頭に入りにくい

学校の授業もそうですが、「講義」というのは頭に入りにくいものです。

それはそうです。

情報を受け取るだになってしまうため、その場でアウトプットすることができません。

 

研修が終わった後でアウトプットする時間があればいいのですが、研修をする側はどうしても「研修をした」ということで満足してしまい、結果にまでフォーカスできていないことがままあります。

結果的に「研修をしただけ」ということになってしまいがちです。

しかし研修をする目的は「研修をすること」ではなく、それによって従業員のスキルや知識、モチベーションを上げることであるはずです。

そう考えると「立派な先生に講義してもらったが身についていない研修」よりも「自分たちで試行錯誤しながらであっても何かが身につく研修」の方が意味もある上にコストも低いわけです。

ここは一つ、「偉い先生に来ていただいてお話を伺う」研修ではなく、自分たちが参加できる研修を手作りしていきましょう。

 

 

研修を作り上げること自体が研修になる

とはいえ中小企業では、「ウチでは研修なんてOJTぐらいしかしないよ」というところもあるはずです。

研修を自分たちで作っていくと言っても、どうすればいいのか、どこにゴールがあるのかが分からないという方もいるでしょう。

 

もちろんゴールがどこにあるのかは企業によって異なります。

そのため管理人が代わってゴールを設定することはできないのですが、一般的に言えば「OJTしか研修をしたことがない中小企業」にとっては「従業員が意識的に会社づくりに参加する」ということも一つのゴールになります。

「何のために研修をするのか」から始まって「いつ・どこで・誰が・どのように研修を行うか」を考え、結果のフィードバックまで行うようにすれば、その研修を企画した従業員たちの視線を経営者サイドに一段階上げることが可能です。

お仕着せの研修を受けさせて誰かの話を受動的に聞かせるよりはずっと効果があるのは間違いありません。

 

 

参加型の研修は身につきやすい

研修を作り上げる従業員のみならず、講義型の研修と違いって参加型の研修にすることで研修内容が身につきやすくなります

「聞き流す」だけになってしまいがちな講義型の研修と違い、参加型の研修は頭を使い、あるいは体を動かす必要があります。

チームや誰かとペアで研修を進める必要も生じやすく、集団で研修をする意義も大きくなります。

 

今はインターネットを介した研修も多数ありますが、見ていると「とりあえず動画を流して、テストを受けるだけ」ということも多いのが実情のようです。

それではせっかくコストをかける意味がありません。

 

管理部の成果づくりのために研修を行うのではなく、従業員のスキル・知識・モチベーションアップのために研修を行うということをもう一度考え直したいものです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「仕事の疲れは風呂で癒すべし」を予定しています。