こんばんは。SMEです。
昨日に引き続き、「中小企業にありがちな、危険な経営者・上司3つの特徴」について。
今日は二日目です。
「危険な経営者・上司」 タイプ2 「業者・取引先に厳しい」
見ていて情けなくなるのがこのタイプです。
大別すると二通りあり、
- 他社で下積み経験のない二代目など、人に命令することが当たり前になっているタイプ
- 社内(あるいは家庭内)のうっぷんを業者にぶつけるタイプ
に分かれます。
厳しいと言っても「ギリギリまで見積もりを下げさせる」といったレベルではない「厳しさ」を発揮する人がいるのです。
管理人が知っている例で言えば、「新しく出入りすることになった業者の営業担当者に、社内の雑務をやらせた」という経営者が実在しました。
「たまった仕事をタダで片付けてくれてラッキー」と笑っていましたが、話を聞かされた方としては苦笑いをするしかありません。
いずれにしてもこのタイプの下で働いていると、ろくなことはありません。
いくらあなた自身が取引先や出入り業者の方に対して申し訳ないと思っていても、その方から見たあなたは
「営業の見返りに、タダで雑務をさせる会社の人」
でしかありません。
そうなると地域社会の中ではいづらくもなりますし、転職する際にもネックになりかねません。
何のために仕事をするのか?
そもそも我々は何のために仕事をするのでしょうか?
以前にこちらの記事でもご紹介しましたが、管理人は「我々は人を幸せにするために働くのだ」と考えています。
もちろんそれは自分だけでもなければ家族だけでもない。
仕事というのは、関わる人すべてを幸せにする物であるべきだと管理人は思います。
それは別に「取引先に幸せになってもらうために言い値で買いましょう」ということではありません。
同様に、経営者の幸せと従業員の幸せも本来はトレードオフの概念に当たるものではありません。
確かに余裕がない時はまず自分(プラス家族)のことぐらいしか考えられないかもしれませんが、企業が存続する目的は「お金を稼ぐこと」だけにあるのではないと管理人は思います。
だからこそ、たとえ名目であってもどの会社も経営理念に「お客様のため」「従業員のため」ということを書くわけです。
しかしながら翻って「営業の見返りにただで雑務をやってくれ」というのは、どう考えても「自分の幸せ」しか考えられていないのではないかと管理人は考えます。
企業は社会の中で存在している
当たり前のことですが、企業は社会の中で存在しています。
買い手と売り手だけが存在するわけではなく、下請け業者が納品してくれたり、物流会社が商品を運んでくれたり、銀行がお金を貸してくれたりするといった諸々のことがあって存在しているわけです。
「業者・取引先には対価を払っているから何をしてもいい」という経営者・上司(のみならずビジネスパーソン全般)というのは、レベルで言えばコンビニの店員や飲食店の店員に偉そうにするおじさんたちと変わりがありません。
何より危険なことは、「企業は社会の中で存在している」ということを忘れる経営者・上司というのは、社会の中で企業が必要な「法律」というものすら忘れてしまう、ということです。
管理人の経験上では、業者・取引先にとんでもない要求をする経営者・上司というのは法律を無視した行動を取りがちです。
「金を払っている方がルールを作れる」と思ってしまいがちなのかもしれません。
そういう意味でも、経営者・上司が業者・取引先にどういった態度を取っているか? は注意して見るべきでしょう。
(続く)