ミドルと親孝行

親孝行してますか?

と言われても具体的にどうすればいいのか、なかなか難しいですよね。

大人になってからの親との付き合い方のコツは「親より大人になる」ことです。

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元気な親たちを持って

管理人は今年(2019年)で37歳。

この年代は(ばらつきはあれど)親がいわゆる団塊の世代といわれる世代でして、団塊の世代というのは戦後日本の復興をがむしゃらに頑張ってきてくれた世代ということもあり、とにかく元気です。

 

そのため周りの友人たちを見ても、親が亡くなった、介護をすることになったという人はまだあまりいません。

ということはまだまだ親世代も元気で、管理人の父のように70歳を過ぎても「俺は働きたいんだ!」と言ってフルタイムで働いていたり、妻の父母のように夫婦揃って車で旅行に出かけたり、あるいは地域の活動に参加したりしているわけです。

同年代の友人たちと話していると

「俺たちの父母世代は、今の俺たちよりよほど元気なのではないか?」

という会話になることがある。

戦後の大変な時期に育ち、復興期には週6で働いていた体力というのは凄まじいものがあります。

 

とにかく、親世代が元気であると。

となるとなかなか「親孝行しよう!」という意識も持ちにくいのが実際のところ。

逆に、元気すぎて親孝行しにくい親孝行させてくれないということもあるのです。

 

 

元気な親に対する親孝行の問題

親が元気だとなかなか親孝行しにくい、させてくれない、ということがあります。

これは親としては「年寄り扱いしないでほしい」という思いでいること、子供としては「親はまだまだ元気だ」と思いたいことがあいまっているわけです。

 

実際に今の70歳なんて、見ていると全然「老人」という感じではない

人にもよるでしょうが、80歳を過ぎてやっと老人かなという感じですが、管理人の祖母は90歳近いものの一人で旅行に行ったり、友達とカラオケをしたりしてまだまだ「おばさん」という感じだったりもします。

 

こうなってくると、親を年寄り扱いして旅行に連れて行こう、還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを買ってやろう、という気持ちにはなれません。

というか今の時代に還暦のお祝いに赤いちゃんちゃんこを貰って喜ぶ60歳がいるとも思えませんし、旅行に連れて行ってあげようとしても下手をすると団塊の世代に当たる親の方が経済的に豊かだったりします。

親を旅行に連れて行ってあげたけれど結局お金は親が出してくれた、なんて話も聞いたりするのが現実なわけで、それはそれで一つの親孝行ではあるものの、

「老人扱いされたくない元気な親にどうやって親孝行をすればいいのか?」

というのは一つの課題である気がします。

 

 

なぜ素直になれないのか?

特に親御さんと同居している方は、自身の社会経験が増えてくると親との関係がうまく行かなくなりがちです。

特に同性の親とはうまくいかなくなることが多い。

実際に20代後半の女性たちから「同居している母親との仲がうまく行かなくなってきた」という話を聞いたことも何度かあります。

別に女性同士だけでなく、男性同士でもこれは同様でしょう。

母親と男の子、父親と女の子という関係はあるていど距離を置けるのに対し、同性同士だと愛憎半ばするところが大きいのかもしれません。

 

親にとって子供はいつまでも子供であること、また自分のことを老人だと思っていないため子供の話を素直に聞けないことがその理由の一つでしょう。

子供から見れば、もうすでに社会人になっていること、会社という家族とは違う大人のコミュニティに所属して、自分なりの考え方や意見もあることから、親の話をいつまでも素直には聞けません。

このため親子の関係がギクシャクしてしまうわけです。

 

親孝行をするには「親より大人になる」こと

親を変えることは難しい。

もともと他人を変えるのは難しいですし、自分より社会経験が長く多い人たちに対して「あなたが変わりなさい」と言っても関係は悪化するばかりです。 

親孝行の第一歩としては、やはり自分が変わるしかありません。

 

人はいつか親を超えるものでしょうし、そのためにはいつまでも意地を張っていても仕方がありません。

「親と話したくない」「親がうざい」と思っているうちはいつまで経っても親を超えることはできません。

ここは一つ自分が大人になって、親を気遣ってあげることです。

 

離れて暮らしている方は、親が電話をかけてくる前に自分から定期的に連絡をして話をしてあげる。

近くで別に暮らしている方は、買い物などをする時に誘ってあげる。

同居している方は本当は別居して物理的な距離をとった方がいいと思いますが、事情はそれぞれ異なるでしょう。

ただし、親を避けて親からの言葉を待って対処するのではなく、自分から声をかけるということに変わりはありません。

つまりは親子のコミュニケーションで自分が主体となるということです。

 

親から声をかけられてから会話をするのでは、いつまで経っても自分が従のままです。

自分が主となって会話を始めることが親子の関係を良くし親孝行にもなります

お金がかかることでもありませんし、さほど時間や手間がかかることでもありません。

今日からでも、意識して親に声をかけてみてはいかがでしょうか。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「『いい人』だから話が通じない?」を予定しています。