転職で気をつけたい履歴書の書き方

もちろん企業の規模や歴史、職種や業種によって違いはあります。

しかし中小企業ので転職を考えると「書類が通過しやすい履歴書の書き方」は確かにあります。

中小企業で100名以上の書類を見てきた管理人が、「転職の際に履歴書で押さえるべきポイント」をご案内します。

 

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履歴書の自己PRでは自分をPRするな!

このブログは中小企業で働くミドル男性層をメイン読者に想定してはいますが、意外と女性や、また若い読者の方も多いのです。

そのため今日は「転職を考えている」と言う若年層向けに、「中小企業の採用担当者は履歴書の何を見ているか?」をお伝えしましょう。

 

とは言え学歴や職歴の書き方はわざわざ書くまでもありませんので、ここは一つ、何を書くべきか迷ってしまいがちな自己PR欄についてご説明したいと思います。

 

ポイントはただ一つ。

「自己PRするな」

ということです。

 

「いきなり何を言うんだこのバカは」

呆れ顔をされるかもしれませんが、これは重要なポイントです。

履歴書の自己PRに書くのは、自分のことではありません。

もっと分かりやすく言い換えれば「自分語りをしてはいけない」ということです。

 

 

履歴書では「企業が何を求めているか」を考える

若年層でよく見かけるのが、

  • 実績が募集内容と結びついていない
  • 実績にエビデンスがない

という例です。

(とは言えおじさんでもチラホラ見られます)

例えばこんなケースです。

 

「私は前職では営業部に在籍し、昨年は営業成績トップでした。このたびは全く職種の異なる経理部門での応募ではございますが、持ち前の柔軟さを生かして頑張りたいと思います。」

 

まぁここまでひどいものはあまり見かけませんが、概ね似たようなものはよく見かけます。

問題はまず、実績を応募職種に紐付けられていないこと。

「前職では別の職種で頑張っていたので今回も頑張れます」と言われても、採用担当者としてはそうですかとしか言いようがありません。

何でもいいのですが、「営業部門ではあったが売り上げなどの入力を自分でしており、経理部門と連携を取っていた」など、「今回の募集内容に紐付けられる実績」が必要です。

 

また「持ち前の柔軟さ」などのように「持ち前の明かるさ」「持ち前の根気強さ」などと書いてくる方が多いですが、これだけでは伝わりません

「持ち前の」と言うのであれば、実際の例を挙げて説明すべきでしょう。

 

 

面接はお見合いのようなものである

結局のところ、こういった人は「過去の実績が必ずしも未来に繋がるものではない」ということを理解していないのです。

 

面接はお見合いや恋愛のようなものです。

管理人が知っている男性で、女性をくどく(というのも表現がよくありませんが)時に「いかに自分がモテるか」を語る人がいるのですが、はっきり言ってこういう人がモテるわけはありません。

人が「この人と付き合いたいな」と思うのは、「過去にモテたかどうか」ではなく「自分にとってこの人が魅力的かどうか」だからです。

 

面接もそれと同じ。

もちろん面接であなたと企業は対等ですが、応募したということはあなたがまず、企業に魅力を感じたということでしょう。

それであれば最初にあなたに興味を持ってもらわなければお付き合いは始まりません

企業は求人票やリクルートページで「こんな人を求めています」とオープンにしているわけです。

これは恋愛に例えれば「私はこんな人が好きです」ということです。

「大人しい人が好き」と言っている相手に対して暑苦しく迫れば引かれてしまうのと同様、自己PRは「自分に得意なことは何か」を語る場所ではありません

そうではなく、「自分の能力や経験がいかに企業が求めるものに合致するか」を語る場所です。

 

自分語りをするのではなく、企業の目線に立って自己PRをしてください。

(これは面接でも同様です)

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「問題に気づく能力を身につけよう」を予定しています。