優秀な人を雇えばいいというものではない

能力も高い、経歴も優秀、実績もある。

そんな人を中途採用したのに周囲とうまく行かない、あるいはすぐに辞めてしまう。

そんな経験はありませんか?

「優秀な人を雇えばうまくいく」というものではありません。

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管理人の会社でのできごと

最近のこと。

四月から役員候補として入社した上級管理職二名が、相次いで辞めてしまいました。

 

二人とも大きな企業の支社長クラスまで行った方だったのですが、一ヶ月程度で退職することになったわけです。

もちろん(管理人はノータッチでしたが)面接も何度もし、双方納得した上での入社だったのですが、理由はどうあれ結果的には採用は失敗だった、ということになってしまったわけです。

 

 

退職の理由とは?

もちろん退職には様々な理由があります。

二人とももちろん退職理由を伝えて離職しましたが、表に出せることが全てはないでしょう。

しかしながらその中でも、二人とも「精神的に限界だ」という発言があったのは事実です。

 

管理人は今の会社で三ヶ月ほど働いていますが、働いている限りではブラック企業だとは思いません。

今までいた企業に比べると求められることのレベルも精度も高いですし、その割に給与面やワークライフバランスはあまり良くないと感じるのは事実です。

しかしだからと言って「精神的に限界だ」とは全く思いません。

 

もちろん中間管理職レベルと役員レベルではプレッシャーも異なるでしょう。

しかしながらそれだけが原因ではないように管理人には思えるのです。

 

 

マッチングの問題

管理人が見ている限りでは、問題は本人の能力不足でもなければやる気の問題でも、ましてや転職先がブラック企業だからでもありませんでした。

二人が続かなかった理由はマッチングの問題なのです。

 

「大企業で高いポジションまで行ったある程度の年齢の人」は、例えば職先で今までやったことがない「実務」をゼロからすることになるとは思っていないことが多いのです。

それでは何をするかというと、マネジメントだけに特化したり、経営判断をしたり、あるいは制度改革をしたり、厳しい言い方をすれば

「今までの会社で培ったノウハウと知識を、転職先の企業に教えてあげる」

というスタンスでいる場合があるわけです。

 

もちろん会社再建などでそういったケースもあるのですが、管理人が在籍している会社の場合は役員候補であれど「実務をゼロから学ぶ」必要がありました。

(続く)