すっかり長くなってしまいましたが、「箸でスッと切れて、口に入れるとトロッと溶けるような豚の角煮」の作り方、今日は味付けまで完了です。
下煮が終わったら
大切なことを言い忘れていたのですが、豚バラ肉は下煮をしている間に空気に触れると固くなります。
もし下煮中に水が蒸発して肉がお湯から出てしまっていたら、その都度水を足しましょう。
さて、下煮が終わったらまずはショウガとネギを取り出しましょう。
これらはあくまで臭い消しなので、くたくたになったネギやショウガは捨ててしまって問題ありません。
鍋には大量のお湯と、箸がスッと刺さるほど柔らかくなった豚バラ肉の塊だけが残るはずです。
もちろんこの段階で肉に味はついていません。
このまま味付けをすると、お湯の量が多すぎるため莫大な調味料を使うことになってしまいます。
そこでスープを別の小さな鍋に移しましょう。
目安としては肉がちょうど浸るぐらいが良いでしょう。
大鍋に残ったお湯は捨てても構いませんが、豚のダシが出た美味しいスープになっています。
ラーメンや中華スープなどに活用しましょう。
味付けは適当で良い
こんなことを書くと無責任だと思われるかもしれませんが、豚バラ肉が柔らかくなるまで下煮をしていれば、あとはまず失敗することはありません。
まずは豚肉とお湯が入った鍋に、コップ一杯の酒と砂糖を入れます。
砂糖の量は「片手で持ちきれるぐらい」が目安ですが、肉の大きさや味の好みにもよります。
まずはお湯に砂糖と酒を入れてその汁を舐め、「甘みを感じる」ぐらいであれば良いでしょう。
酒と砂糖を入れてからまた豚バラを火にかけます。
火加減は先ほどと同じぐらい。
下煮は終わっているので、この目的は「豚肉に甘みをつける」こと。
時間としてはお湯を舐めてみて「大体アルコールが飛んだな」と感じるぐらいでよいでしょう。
アルコールが飛んだと感じたら醤油を入れます。
醤油の量は、自分が茹で汁を舐めてみて「甘みと塩気のバランスがちょうどいい」と感じるぐらいで構いません。
そのため醤油は少しずつ入れた方が良いでしょう。
醤油を入れたことによって少しだけ下がったお湯が、再沸騰したら火を止めます。
醤油は加熱すると香りが飛ぶので、これ以上煮込む必要はありません。
冷めたら完成
煮込み料理は冷めていく過程で味が染み込むので、あとは肉が冷めるまで待ちます。
常温まで戻ったらレンジで温めるなり、鍋で再加熱するなりしてご賞味ください。
塊のままなので取り分けるのが大変かもしれません。
切るときには肉が覚めた状態で切り分けましょう。
「箸でスッと切れて、口に入れるとトロッと溶けるような豚の角煮」は時間だけはかかるものの手間もかからず工夫も大していりません。
豚バラの塊は、良質ものでもご家庭サイズなら1000円でお釣りがくるはずです。
休日の気分転換にぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
さて、今日はこの辺で。
明日は「靴べらを持ち歩く」を予定しています。