取引先で、飲み会で。
靴を脱ぎ履きする機会は意外と多いものです。
その時の行動、見られているものですよ!
急ぐよりも大切なこと
管理人が若い頃のこと。
上級管理職と一緒に外出した際、靴を脱ぐ機会がありました。
訪問先が土足厳禁で、スリッパに履き替えて商談をしたのです。
要件が終わってまた靴を履く時、一緒に行った上級管理職(部長)はさっさと靴を履いて玄関を出ました。
管理人は「上級管理職を待たせてはいけない」と思い急いで靴を履こうとしたのですが、革靴というのはなかなか履きにくいものです。
ましてや革靴を履くことにまだ慣れていない頃でしたから、急いでつま先だけ突っ込んで部長を追いかけました。
すると待っていた部長が、「そんなに急がなくていい」と言ったわけです。
「靴のかかとを踏むんじゃない」
「靴を履くのなんて時間がかかるんだ」
「急がなくてもいいから、ちゃんと履いてから歩きなさい」
単純なことであり、今になってみれば社会人として当たり前で指摘されるのが恥ずかしいぐらいのことではありますが、この指摘は心に残りました。
靴べらを持ち歩く
それ以来管理人はキーホルダー型の小さな靴べらを買い、常に持ち歩くようにしています。
靴を脱ぐ機会は意外に多いものですし、靴を脱いだら履かなければなりません。
その際の行動を見ている人は見ています。
実際に管理人もそれ以来、人が靴を履くところを注意して見ていますが、やはり落ち着いた人は靴べらを使ってちゃんと靴を履きますし、だらしない人は靴をひっかけたまま出て行きます。
確かに取引先に行った際など、見送ってくれる相手を待たせるのはよくありません。
しかしながら、靴を履くというのは当たり前のことです。
確かに革靴をちゃんと履くのは多少の時間がかかります。
それに比べて、つま先を突っ込んだだけでよければすぐに外に出ていける。
しかし多少時間がかかろうか、そんなものは数十秒程度の差しかありません。
そんなことが気になる人はなかなかいないでしょう。
それに比べて、「かかとを踏んづけたまま外に出て行った」という記憶はずっと残ります。
問題は単に靴のことだけではないのです。
靴をつっかけたまま出ていくことは、相手のことを気にしているようで実は本当に大切なものが見えていないのです。
相手が何を気にするかを考えず、目先のことだけを気にしているうちは「本当に見られているのものは何なのか」を理解していないのだと言えるでしょう。
それでは今日はこの辺で。
明日は「繰り返しから見えてくること」を予定しています。