良かれと思って

良かれと思って行動して、後で冷や汗をかく。

そんな経験はありませんか?

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管理人の体験から

先日、会社でのこと。

暑い日が続き、別フロアの従業員たちが「暑い」「夏みたいだ」と口にしあっているのを聞いていました。

管理人の会社は28度以上にならないと冷房が作動しないのですが、その週は26度ぐらいの室温が続いていたのです。

 

管理人は日当たりの悪い部屋で仕事をしているのでいいのですが(普段は悲しいものがありますが)、そのフロアは全面ガラス張り。

見た目はいいし冬場も暖かいのですが、真夏は蒸し風呂のようになるのだそうです。

 

大変そうだなと思っていた管理人。

ある朝そのフロアに行った際、前日の熱がこもっている部屋でロールスクリーンカーテンを開けているうちに汗が噴き出してきたわけです。

「朝のうちに窓を開けておけば少しでも涼しいのではないか」。

そう考えた管理人は窓を開けることにしました。

 

窓を開けてみるとやはり涼しい。

その日は風も心地よく、これならみんな働きやすいだろうとにこにこしながらフロアを後にしたわけです。

 

 

誰かにとってプラスでも誰かにとってはマイナスなこともある

その時は問題なかったのですが、冷や汗が出たのはその後です。

管理人の会社は毎朝全体朝礼を行うのですが、場所がくだんのフロアでした。

朝礼が始まってすぐ。

管理人はやけにくしゃみやら鼻水を啜り上げる音やらが多いことに気付いたのです。

 

考えてみれば花粉の時期はまだ終わっていません。

管理人自身は昔に比べてかなり花粉症の症状が楽になったため忘れてしまっていましたが、ひどかった頃はそれこそ、ゴールデンウィークが明ける頃までは毎年地獄のようでした。

 

確かに花粉症でない人にとっては、窓が開いているのは涼しくてよかったかもしれない。

しかし花粉症の人にとっては辛く苦しい上に怒りのやり場がないものだったでしょう。

朝礼が終わってから、「いやぁ、今日は窓空いてて涼しいわ」という声があったのも事実なのです。

だからこそ花粉症の人は窓を閉めるわけにもいかなかったでしょう。

窓が閉まっていれば、花粉症の人がいるからと開けないでもらうこともできる。

しかし最初から開いていたら、しかも暑ければ、窓を閉めるのもなかなか難しいわけです。

 

誰かにとってはいいことであっても、別の人にとっては悪いことである場合もある。

良かれと思ってやることが裏目に出ることもあるわけです。

いいことであると思って何かをするときも、その影で困る人がいないか気をつけなければいけないと再認識した出来事でした。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「人をやりこめてはいけない」を予定しています。