熱意を持って話していること。
ロジカルに話しているはずのこと。
なのに相手に話が通じないのはなぜなのでしょうか。
大きな特徴は二つ。
そして解決策は一つです。
話しすぎると話が通じない
話が通じない人の第一の特徴は、
「話しすぎること」
です。
「いやいや、伝えたいことがあるから話すことが多くなるんだよ!」
という言葉が返ってきそうですが、そうではありません。
逆説的ですが、本当は
「端的に言っても伝わらないからどんどん言葉数が多くなる」
わけです。
こういう人は、とにかく
「話しながらものを考える」
傾向にあります。
雑談であればそれもいいのですが、仕事上の関係だと全体像が見えず、かつ断定的な意見が出にくくなるため結論が分かりにくいという、聞く側からしたら地獄のような事態になります。
あくまで筆者の経験ですが、企業の経営者や管理職、また教職者や公務員など、会話の内容ではなく自分の立場や役職・年齢で人に話を聞かせることに慣れた人にこの傾向があります。
聞き手のことを考えないと話は通じない
そして話が通じない人の第二の特徴は、
「話を聞く相手のことを考えていないこと」
です。
筆者はよく会社で部下の話にダメ出しをする際に
「みんなあなたほどあなたのことが好きではない」
という言い方をします。
ひどい言い方ですが、これは事実。
大抵の場合、自分の話が一番面白いのは自分、ましてや自分でも面白くないと思う話であれば相手はもっと面白くないと思っているはずです。
それでも聞け、というのは苦痛以外の何ものでもありません。
単純ですが、聞く相手のことを考えずに話をしてもその話が通じるわけはありません。
相手に興味を持たなければ話は通じない
ではどうすれば話が通じるのでしょうか。
大切なのは「相手に興味を持つこと」です。
婚活パーティーや合コンなどで「自分の話しかしない人はモテない」というのはよく聞くところですが、ビジネスでもそれは変わりません。
いくらお金が儲かる、聞き手にとってメリットがある、時間が節約できるといっても、それを一般論で一方的に話されても聞く方は興味を持てません。
言い換えれば、いくら話しても相手に話が通じない人というのは、あなたが
自分自身にしか興味がないのです。
例えば「この人と仲良くなりたい」と思ったとき、人は自分の話を滔々とするよりも、相手が何が好きか、普段はどんなことをしているかなどに興味を持つはずです。
ビジネスでもそれは同じであり、何かを伝えたいと思ったらまずは相手に興味を持ち、「伝達」ではなく「コミュニケーション」をしようとすることが大切なわけです。
「この人はどんなことに興味を持っているのだろう」
「どういう考え方で仕事をしているんだろう」
「仕事をする上で何を大切に思っているんだろう」
そうやって相手のことを知ろうとすれば、どうやったら話が伝わるか自ずと答えは出るものです。
話が通じない、とお悩みの方は、ロジカルに話すとか声のトーンに気を遣うとかテクニカルなことで悩むよりも、伝えたい相手に興味を持っているか考えみてはいかがでしょうか。