分かりやすく伝えるためには変化を理解すべし

分かりやすく伝えようとして口にしたその「例え」

相手にちゃんと伝わっていますか?

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例示は分かりやすい

例を挙げて説明することは大切です。

人によっては「一般化した説明だけをすればいい。例を挙げるのは時間の無駄だ」という人もいます。

それも確かに言っていることは分からないではありません。

口頭で説明する際に例を挙げれば時間はかかりますし、「分かりやすい例を挙げて説明しているうちに本題が分からなくなってしまった」ということだってあります。

また文章であれば、例示は分かりやすいことは分かりやすいのですがどうしてもボリュームが多くなってしまいます。

内容や読み手によっては「水増し」と取られかねません。

 

そうは言っても、複雑な事象や概念を説明するのに例示が分かりやすいことは確か。

相手の理解度や、事象・概念自体の複雑さと「説明に費やせる時間」を比較した上で例示をしていくことは相手の理解を得る有効な方法だと思います。

 

 

変化についていけているか?

しかしながらせっかくの例えが伝わらなくては意味がありません。

例を挙げるというのはどうしても生活レベル、卑近な話や身近なことが多くなるわけですが、それが説明する相手にとって理解できないことであれば例示する意味がない。

それどころか、その例が分かりにくいため、より理解を浅くしてしまいます

 

管理人がそう思ったのは、一回り下の若い人と話したのがきっかけです。

二人で話をしている時に地震があったように感じ、「今、揺れた?」という話をしたわけです。

 

管理人が

「昔は地震かな? と思うと天井から下がっている蛍光灯の紐を見たものだが、最近は家庭の電器に紐がないよね」

という話をしたところ、相手は

「私が子供の頃には、家の明かりは全部リモコンでした」

と言ったわけです。

これは管理人にとってはカルチャーショックでした。

言われてみれば、管理人が東京に出たのが20年近く前。

その頃に借りたアパートの蛍光灯に、すでに紐がなかった気がします。

 

 

例えが伝わらなくては意味がない

 この話は「例え話」ではありませんが、例え話が分かりにくくなるのは基本的にこのような

「生活レベルでジェネレーションギャップが起こっていることに気付かない」

のが原因です。

 

自分が当然だと思っていることは相手には当然ではないことがある

それは生まれ育った土地や生活パターンにもよるものですが、世代の違い、それどころかちょっとした年月の変化で大きく背景が変わることもあるのです。

 

ビジネスでは何と言っても「時の変化」に気付けるかどうかは大変重要です。

それを見逃さないためには、自分が属した世代や自分がした経験を当然だと思わないことが重要である。

それを踏まえれば、年齢にかかわらず分かりやすい例示ができるのではないでしょうか。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「人はロジックだけでは動かない」を予定しています。