何度か書いていますが、人はやはりロジックだけでは動きません。
自分を動かすのはロジックかもしれません。
しかし人を動かすには心が必要です。
ロジックを理解してもらうロジック?
頭が良くロジックの必要性を理解している「意識の高い」ビジネスパーソンの中には
「ロジックを理解しないのは悪である」
とはっきり考えている人がいます。
管理人も何名かこういった方に出会ってきました。
もちろんこういった方々が皆
「ロジックを理解しないやつなんて相手をする必要はない」
と思っているわけではありません(そういう方もいましたが…)。
しかしながら、ロジックを理解しない人に対して
「どのようにロジックを理解してもらうか、そのロジックを考える」
ことに終始している方が多いのも事実です。
策士策に溺れる
ロジックを理解してもらうため、見せ方や言葉の使い方を考える。
あるいは文章の長短、例示の仕方、アナウンスする媒体を考える。
これらは確かに大切なことです。
同じ内容でも書き方や言葉遣い、知らせ方によって受け取り方は全く変わってしまいます。
そのため、ロジックを理解してもらうためのロジックを組み立てることは「テクニックとしては」必須でしょう。
しかしこういった方々を見ていると、「策士策に溺れる」という言葉が浮かんでしまいます。
受け手を下に見てしまい、「理解『させる』」という発想が抜けないように見えるのです。
人を動かすのは結局「心」
人はどうしても
「あいつの言っていることなら聞こう」
「あいつの言うことは聞きたくない」
と、人ベースで判断してしまいがちです。
「誰が言っているかではなく、何を言っているかを判断しなさい」
というのはその通りですが、自分がそうできても相手がそうできるわけではありません。
いくらいいことを言っていて、ロジックもしっかりしていても「理解『させよう』」と思う気持ちは相手に伝わってしまいます。
結果として
「いくら内容が正しくても、ああいう言い方をされては聞く気になれない」
と反発を受けてしまう。
これではお互いに不幸なだけです。
人を動かすのは結局「心」です。
ロジックを磨くだけではなく、日頃から信頼関係を作り、「あいつの言うことなら聞こう」と思ってもらうことが必要です。
それでは今日はこの辺で。
明日は「基準となる数字を身につけよう」を予定しています。