口は出すけれど手は出さない人たち

自分がやっていないこと、やらないこと、できないことについて「こうしたらいい」とアドバイスだけしてくる人。

周りにいませんか?

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口だけ出してくる人

願望であればまだいいのです。

しかしそうではなく、自分が関わっていないことに対して口だけ出してくる人、というのは対処に困るものです。

 

もちろん、全ての人が

「これはこうすべきだ」

「そんなやり方よりこうしたほうがいい」

とはっきり言ってくるわけでもなければ、強制してくるわけでもありません。

しかしながら、アドバイスなのか「自分ではできないが口だけ出す」という行動は無意識のうちにやってしまいがちかもしれません。

 

 

言われた通りにできれば苦労はしない

最近、管理人が会社で見た光景は次のようなものです。

 

管理人が在籍している会社では、全従業員が持ち場を割り振られて清掃をするのですが、床磨きをしている若手従業員に対して年輩の従業員がこう言ったわけです。

「床は業者を入れてしっかり磨かないと綺麗にならないよ! 業者を入れたほうがいいよ!」

 

これは確かに正論です。

100人以上が土足で行き来する床を一人で磨いても綺麗になるはずはありません。

しっかり掃除するのであれば清掃業者を入れて床を磨いてもらい、ワックスをかけて貰った方がいい。

 

しかし、それには業者を入れるために稟議を上げたり、業者を手配したり、面倒な手続きがいるわけです。

 

 

口だけ出さずに手伝おう

アドバイスをした年輩の社員は、若手社員に

「床が汚いんだから、お前が業者に手配して綺麗にさせろ」

という意味で発言をしたわけではありません。

大変そうに、非効率的な作業をしている若手に対してアドバイスをしたのでしょう。

 

しかし、言われた方にとっては何の役にも立たないのです。

確かに、

「なるほど、これは素人では綺麗にできないレベルの汚れだな。業者を入れてもらうように総務部に掛け合ってみよう」

と考えるかもしれません。

しかしそれは自分でしなければなりませんし、場合によっては稟議も自分で書かなければならないのです。

年輩の社員が交渉してくれたり、代わりに稟議書を書いてくれるわけではありません。

 

 

大切なのは大上段に構えた正論を言うことではありません。

少しでも結果を良くすること、苦労している人を楽にさせることであるはずです。

口を出すよりも手を出して、少しでも手伝うこと。

そうすることでしか結果は変わらないのではないでしょうか。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「社員を信じなければ社員からは信じられない」を予定しています。