自分を大きく見せるために、聞かれてもいない実績を強調したり、学歴を口にしたり、前職の仕事内容を言ってみたり。
あるいは専門用語や英語を多用したり、管理職だから、あるいは年上・先輩だからと上から目線で話したり。
しかし、本当にできる人というのは腰が低くて物腰も柔らかだったりします。
本当に自分に自信があれば、必要以上に自分を大きく見せる必要はないのです。
いつまでも面接を受けているわけではない
もちろん、面接を受けるときには謙遜するだけではいけないのは当然です。
自分の実績を適切に語り、何をしてきたかを伝える必要があります。
しかし入社してからは別です。
過去の実績が求められているわけではない。
求められているのは転職先で実績を出すことです。
それなのに過去の実績ばかり口にしていては、
「私は過去には実績を出してきたが、少なくとも今は何もできていませんよ」
と自ら公言しているようなものです。
いつまでも面接を受けているわけではないのです。
過去の実績を口にするのは面接の時だけ、少なくとも聞かれた時だけにしたいものです。
専門用語も、尊大な態度もいらない
同じように、専門用語や外国語を多用する必要もありません。
大切なのは言葉自体ではなくて、その言葉が意味する概念を伝えることです。
自分にしか分からない言葉を多用して相手を煙に巻くよりも、誰にでもわかる平易な言葉で核心に触れ、変革を起こすことがずっと大切で難しいわけです。
管理職だから、年上だから、先輩だからと言って偉そうにする必要もありません。
厳しいことを言えば、そんなことでしか相手との力関係を作れないのであればいくら自分を大きく見せたとしても極めて近いうちにメッキは剥がれるわけです。
大切なのは自分を大きく見せることではなく、等身大の自分を見せて敬意を払ってもらうことであるはずです。
そのためには態度を大きくする必要も、専門用語を多用する必要もありません。
自分に自信がない人が自分を繕う
もちろん、自分を演出する必要がある場合だってあるかもしれません。
例えが年上で気難しい社員をマネジメントするにあたっては自らの権威づけが必要なこともあるでしょう。
しかしながら、それは相手次第であることを忘れてはいけません。
自分を演出し、大きく見せることを当たり前にしてはならないのです。
そして何よりも大切なのは、
「自分を演出することで社内を納得させる」
のを社内の当たり前にするのではなく
「腰が低くて仕事ができる人が敬意を払われる」
土壌を社内に作っていくこと。
それが会社の正しい文化であると管理人は思うのです。
それでは今日はこの辺で。
明日は「嫌われるのはセルフイメージと周囲の認識にギャップがあるから」を予定しています。