「話上手は聞き上手」なんてことを言いますが、「話が上手な人」イコール「会話が上手な人」だとは限りません。
自分が話したいことしか話さない人
会社で会議・打ち合わせなどをしているとよくいるのが、「自分が話したいことしか話さない人」 です。
管理人が接してきた限りでは、これはやはり「おじさん」に多い。
別に何歳から何歳までがおじさんというわけではないのでしょうが、同年代(30代後半)ぐらいから特に40代半ばくらいまでにこういったタイプの人が多いように感じます。
これは単に年齢のせいだけではないと思われます。
まぁ確かに「よく喋るおじさん」というのはいるものですが、それだけではない。
「ビジネスにおける流儀の変化」であったりあるいは「社会情勢の変化」、はたまた「社会常識の変化」のようなものが、「自分の考えを滔々と述べるのは良いことだ」という意識を一定層の年代に植えつけたのではないか? と管理人は考えています。
なぜ一方的に喋る人が増えたのか?
これはあくまで「年代」の話であり「年齢」の話ではない。
つまり
「謙遜して聞き役に回るより、自己主張をした方が評価される」
という意識が強い年代がいるのではないか? というのが管理人の仮定です。
もちろんそれ自体は悪いことでも間違ったことでもないのですが、みんながみんな自分の話ばかりしていると朝まで生テ●ビみたいになってしまいます。
面白いこと、盛り上がることが目的であればそれでもいいのでしょうが、会社であり、結論を出さなければいけない、しかも費用対効果が高いものを、ということになると
「声のでかい奴が勝つ」
というのではあまりにも不毛です。
やはりビジネスではどうしても聞き役や調整役が必要になってくるわけです。
話がうまいだけでは会話はできない
もちろん、「自分のことばかり話すが内容が面白くない人」もいます。
しかしそうではなく「話は面白いが自分のことばかり話す人」という層もいるわけです。
このような方々は講演をしたり社内研修の講師をしたりするときには重宝しますが、「みんなで集まって何かを決めましょう」というときになると、往往にして「自分の話をして会議を長くするだけ」だったりします。
このような方が参加する会議・打ち合わせでは、それぞれの発言時間をあらかじめ設定するなどの注意が必要です。
対集団であろうが、一対一であろうがこれは変わりません。
相手が「話が上手な人」なのか「会話が上手な人」なのか意識してみることで、会議の場、打ち合わせの際などにおける生産性を上げたいものです。
それでは今日はこの辺で。
明日は「この一枚を聞け」を予定しています。