最近、ちょっと嬉しいことがありました。
会社でのできごと
先日、部署内で同僚に呼ばれ相談を受けました。
「自分は忙しくて残業も多いのに、周りが手伝ってくれない。
周りは定時で帰っている。
それなら自分のことを手伝ってくれてもいいのに…」
要約するとそういう話です。
仕事はみんなでやるものです。
彼が言うことも分からないではありません。
しかし、客観的に見て周囲は
「忙しいけれど家庭の都合で定時後に残るのは難しいから」
ということで早朝に出勤していたり、
「少しでも効率を上げるために余計なことはしない」
と決めて優先順位を決めたりして時間を圧縮しているのです。
その中で相互に手伝っていることもありますが、相談を持ちかけた男性は自分が忙しいこともあり、なかなか周囲を手伝える状況ではありませんでした。
聞き捨てられなかった言葉
管理人もそれまでにも何度か彼から相談を受け、
「人に手伝ってもらいたいのならば、無理をしてでも自分から手伝った方がいい」
ということは伝えていたのですが、あくまで同僚への相談ということもあり、厳しいことは言えずにいました。
しかし今回、彼の一言で管理人は腹が座りました。
その一言とは
「自分はみんなのために仕事をしているのに」
というものでした。
確かにその仕事は、社内でその男性だけが行なっている仕事ではあります。
しかし、企業において「自分のために仕事をしている人」 「みんなのためではない仕事」をしている人がいるでしょうか?
偉そうなことを言っていても管理人はまだまだ未熟です。
自分でも顔がこわばるのを感じながら、管理人はそのことを同僚に伝えました。
怒りはしませんでしたが、かなり厳しいことを言ったと思います。
管理人は同僚に
- 社内において、みんなのためではない仕事をしている人などいないこと
- あなたが誰かから時間をもらいたいのであれば、同じだけの時間を誰かに与えなければいけないこと
を伝えました。
同僚は気圧されたように管理人の言葉を聞いていました。
受け入れる勇気
次の日のこと、別の同僚が、前述の男性のことを話してきました。
「○○さん(その男性)、何かあったのかな?
何か手伝えることないかって聞いてきたよ」
管理人は驚きましたが、何食わぬ顔をして相槌を打ちました。
その後で件の男性に声をかけたところ、彼は照れ臭そうに言いました。
「俺は自分だけが忙しいつもりになっていた。
はっきり言ってもらってよかったよ。
いい経験になった」
管理人はなんだか胸が熱くなりました。
管理人はその同僚よりも後で入社していますし年も下です。
同僚であって、部下でも上司でもありません。
そんな中、こちらが言ったこと、しかも厳しい言葉をしっかりと受け入れてくれ、自分を変えようとしてくれる。
誰にでもできることではありません。
人は年齢が行けば行くほど経験も知識も増えます。
しかしその分だけ自分の考えが固まり、人の意見を受け入れることは難しくなる。
それではいけないのだということを再認識した出来事でした。
それでは今日はこの辺で。
また近いうちにお会いしましょう。