視点はどこを向いているか?

誰のために仕事をするか? という問いには自分のため、家族のためという答えが多いかもしれません。

それでは、あなたの視点は誰を・どこを向いているでしょうか?

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視点の持ち方

視点の持ち方というのは様々です。

若年層であっても経営者目線で仕事をしている人もいれば、ステージが上がっても視点が上に行かない人もいます。

 

よく「自分より二つ上の役職にいる視点で物事を見ろ」と言われます。

ヒラであれば課長の視点、係長であれば部長の視点で物事を見ることで、視野が広くなるという意味合いです。

一つ上の視点では見えない物事、例えば「自分は課長からこのように指示を受けているが、そもそも部長はなぜ課長にこのような指示を出したのか?」といった視点が身につき、それによってより有益に仕事ができるわけです。

あえて管理人が繰り返すまでもありませんが、これは非常に有益でかつ意識しやすい視点の持ち方です。

 

 

誰に見られているか?

そして視点の持ち方でもう一つ意識したいのが「誰の視点を気にしながら仕事をするか?」ということです。

もちろん「俺は誰の目も意識していない!」という豪の者もいるかもしれません。

しかし大抵の人は他者からの評価なり感謝なりあるいは批判なりを多少なりとも意識しているはずです。

 

 

ありがちなのが、上司の目ばかり気にしているというケースです。

先回りして上司の意図を組むことは大切ですし訓練にもなりますが、もしも優れた上司ではなかった場合、単に派閥を作るということにもなってしまいかねません。

また、同僚なり後輩・部下の視点を意識するのはよいことですが、これも会社に対する批判の旗振りをしてしまい、批評するだけになってしまうことも多い。

それにより社内が経営層・部課長クラスと若手層で二分されてしまうこともあります。

もう一つ挙げれば、お客様の視点だけに立つというのも危険なものがあります。

BtoCの企業に限らず、BtoBの企業であっても、また総務などお客様とは直接やり取りをしない部署であっても顧客視点が強い人はいるものです。

これも必要なことではありますが、行きすぎると企業の利益よりもお客様のためを優先してしまいかねない

もちろん経営者が「当社は一時的な利益を取るよりもお客様サービスを優先する」と判断することはありますが、現場レベルで個別に判断してよいことではないでしょう。

 

「誰の目で見るか」と同様「誰からの視点を意識するか」も大切なものです。

だからこそ「自分は誰からの視点を意識して仕事をするのか」を再認識し、バランス感覚を忘れないようにしたいものです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「何のためにメモを取るのか?」を予定しています。