こんばんは。SMEです。
一昨日、昨日と「自己肯定感の低さと親からの影響」について考えて来ましたが、
今日はいよいよ「自己肯定感の低さから抜け出すにはどうしたらよいか」を考えたいと思います。
過去の自分を肯定する
もともとは「女性における母親の影響」に対していただいたコメントから始まった今回のテーマ「自己肯定感と親からの影響」。
今日は、「どうすれば自己肯定感の低さから抜け出せるか?」を考えていきます。
昨日書いたように「過去を認識することが第一歩」だと思うのですが、それにはぜひしていただきたいことがあります。
それは、自分自身で過去の自分を肯定してあげることです。
肯定と言っても、「私は正しかったんだ」と思うことではありません。
子供の頃のあなたに話しかけてあげて欲しいのです。
子供の頃のあなたを誰が受け入れてくれるのか
よく聞くのが「肯定感を持とうとしても持てない」ということです。
それは分かる気がします。
無理に肯定しようとしても、そういった幼児体験がないため、頭では理解できていても気持ちが追いつかないのです。
それではどうすればいいのか。
親に承認されなかった子供時代のあなたを、自分自身で承認してあげてください。
「頑張ってたよね」
「本当は褒めて欲しかったんだよね」
「もっと自分のことを見て欲しかったよね」
と、時間をかけて何度も自分に話しかけてあげて欲しいのです。
「一人でバカみたい」と思うかもしれません。
しかし、「親に承認されなかった子供の頃のあなた」は、多分きっと寂しそうな顔をしてあなたの心の中に今もまだいるのです。
まずは過去の自分を自分が慰め、肯定し、「認められなかったが充分に頑張っていた」ということを伝えてあげて欲しいと思います。
同僚も、パートナーも、友人も、あるいは親も「今のあなた」を肯定し承認してくれるかもしれません。
しかし承認されずに寂しい顔をしている子供の頃のあなたを肯定し、その寂しさを一番よく理解してあげられるのは大人になったあなたであるはずです。
何と言いますか、誰もそれをしてあげないままでは「子供の頃のあなた」があまりにかわいそうです。
他者からの肯定を事実として受け入れよう
そして自分自身で過去の自分を承認できたら、次は他者からの肯定を事実として受け入れていくことになるはずです。
まずは子供時代に刷り込まれた考え方を是正する。
次に少しずつ「他者からの肯定」を積み重ねることで、客観的に自分を肯定できるようになればいいのです。
それをせず、無理に自己肯定感だけを高めようとしても意味がないと管理人は考えます。
過去をないがしろにして今だけを考えても未来には繋がらない。
料理が上手になるにはその都度レシピを見るのではなく料理の基礎を学ぶこと。
学力を上げるにはテストの範囲だけを勉強するのではなく、その前の理解できていない範囲を学び直すこと。
商談を成功させるにはそもそもの人間的魅力やトークスキルを身に付けること。
自己肯定感を強めるのもそれと同じです。
過去を受け入れられたら、次は他者からの肯定を可視化しましょう。
きっと「自己肯定感が低い」という人は周囲からの賞賛・肯定・承認の言葉はたくさんもらっているはずです。
(「自己肯定感が低いし周囲からも肯定されない」という方は、自己肯定感の問題ではないと思われます)
そういった言葉をノートでもテキストファイルでもいいので書き出して下さい。
些細なことでもいいので、人からの自分が認められてるということをとにかくどんどん書き出していきましょう。
時間をかけて自己肯定感を上げていこう
最初はリアリティがないかもしれません。
時間もかかるかもしれません。
しかし過去の自分を承認してあげることができれば、他者からの評価をスムースに受け入れることができるようになるはずです。
それによりきっと「自分は他者から肯定されているのだ」という理解が進みます。
そうすることで少しずつでも自己を客観的に評価し肯定できるようになるはずです。
管理人は学者でもなければ医者でもありません。
ですが、企業でマネジメントや人事に携わる中で自己肯定感が低い人に出会ってきました。
体系的なメソッドを確立できたわけではありませんが、おそらく低セルフエスティーム非承認型の方が自己肯定感を上げていくにはこれが一つの方法になり得ると感じています。
もちろん他の方法があればそれでもいいのです。
とにかくあなたが自己肯定感を持つことができるようになることを陰ながら応援しています。
ツイッターでのリプライから始まりました「自己肯定感と親からの影響」。
足りないところもあったと思いますが、何かしらお役に立てば幸いです。
またもしご意見・ご感想なとあればコメント欄やまたはツイッターでもリプライいただければ嬉しく思います。
それでは今日はこの辺で。
明日は「自分の言葉で話しなさい」を予定しています。