ちょっとしたこと、ちゃんと言葉にしていますか?
「伝わっているつもり」になっているかもしれませんよ。
飲食店で気になること
外で食事をしていると、色々なやり取りを見聞きします。
家族づれの微笑ましい会話や、店員さん同士の報告、そしてもちろん店員さんとお客さんの話もそうです。
その中で気になるのが、「店員さんの言葉に返事をしない」人です。
さすがに「メニュー表の中から、食べたいものを指し示すだけ」という人は見かけませんが、オーダーを復唱されてもスマホをいじりながら頷くだけだったり、あるいは注文した料理が届いても自分たちの会話に夢中だったり、というケースはよく見かけます。
「お金を払っていれば偉い」と思い込んでいるわけでもないでしょうが、人間同士ですしもうちょっと、一言ぐらいあってもいいんじゃないかなぁ…と管理人は思ってしまいます。
仕事でも「返事をしない人」はいる
飲食店以外でもこういう人がいないではありません。
数日前、所用で商工会議所に立ち寄った時、狭い廊下で同年代の人とすれ違いました。
お互いにちょっと体を反らせてすれ違うことになり、管理人は「すいません」と声をかけたのですが相手の方は顎を軽く前に出しただけでした。
別に「失礼な人だ」とは思いませんが、「こういう人と一緒に働くのは嫌だなぁ」とぼんやり感じてしまったのは事実です。
仕事でも実際にこういう人はいます。
部下から報告を受けても頷くだけの上司や、意に染まないことだと露骨に返事をしなくなる部下、自分の仕事のことばかりで周りに気を使う余裕がない人…
確かに人にはそれぞれの事情や状況があります。
一言の返事をする暇もない! ということもあり得るでしょう。
しかしそれがいつものことになってしまうと、周りはやりにくさを感じます。
なぜ返事をしないのか
管理人は人が「返事をしない」ことは「自分を偉く見せようとしている」からだと判断しています。
店員さんとお客さんの立場だと分かりやすいですが、言葉でコミュニケートする相手に対して無言を貫くというのは、
「俺はお前を同等だとみなしていない」
ということです。
部下の報告に頷くだけなのもそうですし、意に染まない指示に対して返事が減っていく部下についても、「返事をしないことで自分の存在を大きくし、自分を守ろうとする」意識が働いているのではないかと思います。
しかしながら周囲としては、返事をしない相手に対して「この人は偉い人なんだ」とは思いません。
単に「返事もできないのか」と呆れるか、怒りを覚えたり「この人とは働きたくないな」と感じたりするのが関の山です。
些細なことでも言葉で伝えよう
このブログを読んで下さっている方は、仕事中にちゃんと言葉を使ってコミュニケートしている方ばかりだと思います。
では、家族や友人、見ず知らずの人に対してはどうでしょうか。
ついつい言葉でお礼を伝えるのがおろそかになってしまってはいませんか?
人はなかなか、オンとオフを完全に切り替えることは難しいものです。
プライベートで「言葉で伝える」ことをおろそかにしていると、その習慣が仕事でも出てしまいます。
そうしないためにはプライベートで周囲の家族や友人、コンビニや飲食店の店員さんなどにもちゃんと言葉で受け答えをすることが必要です。
言葉は完璧ではありませんし、言葉で全てを伝えきれないこともあります。
しかしそうは言っても、言葉を使わずにコミュニケートするのが難しいことも事実。
些細なことでも言語化する習慣を身に付けたいものです。
それでは今日はこの辺で。
明日は「学歴と仕事の能力に相関性はあっても因果関係はない」を予定しています。