ビジネスパーソンは法律を学ぼう

英語は話せますか?

PCのリテラシーは高い方ですか?

では、法律は詳しいですか?

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英語が苦手、PCリテラシーが低い、は認識しやすい

英語が苦手な人は、「自分は英語は苦手である」と意識しているものです。

またもし英語が話せない管理職・経営職が海外の取引相手と話す必要が生じた場合には、通訳にお願いすることができます。

その場合「俺は英語が苦手がから通訳をお願いしよう」とあらかじめ判断できるはずです。

同様に「自分はPCが得意ではない」というのも理解しやすいものです。

エクセルで難しい関数が使えなくても、経営職や管理職ともなれば誰かにお願いすることもできます。

プログラミングができなかろうが、ネットの接続が苦手であろうが、社内もしくは社外の人に依頼することができますし、当人としても

「俺はネット繋げるの得意じゃないんだよな」

と意識しているものでしょう。

 

翻って法律はどうでしょうか。

「俺は法律のことなんか全然詳しくないから」

認識している管理職・経営職はさほど多くないように見受けられます。

それなのに社内には法務担当者がいない、契約書関係も顧問弁護士のチェックなどしてもらわず社長なり部門長が判断する、という企業が多いわけです。

 

 

「自分は法律を知らない」とは認識しにくい

これはどういうことかと言うと、簡単に言ってしまえば

「俺の常識と法律はイコールだ」

ということです。

これは恐ろしい感覚です。

しかし現実的には多くの企業がそうなっている。

「不当解雇で訴訟になり企業側が負けた」などという報道はしばしば拝見されますが、これはつまり

「経営陣が、自分の常識と法律はイコールだと思っていたがそうではなかった」

ということなわけです。

何と言っても、上記の通り「自分が法律を知らないことは意識しにくい」のです。

 

結果として、「自分の常識に照らし合わせて」従業員を処分して労働基準法に引っかかったり、同じく部下を叱責してパワハラになったり、「ここまでなら大丈夫」と思ってセクハラになったり、契約で不利益を被ったりするわけです。

 

 

ビジネスパーソンは法律を学ぼう

管理人は法学部で学んだわけではありませんが、行政書士という資格を取得しています。

開業するつもりはなく社内法務をメインでやってきたわけではないのですが、法律を勉強しておいてよかったと心から思います。

それは何かをする際、「法律による規制があるかもしれない」とブレーキを掛けることができるからです。

少なくともそのスタンスでいれば、行動する前に調べることができます。

 

零細・中小企業で経営者が「労働基準法なんて守ってたら、うちは潰れるよ! それでもいいの!?」と口にする、などという話があります。

実際に管理人も、目の前で経営者がそう発言するのを聞いたこともあります。

 

確かに「法律を100パーセント守る」というのは(大きな声では言えませんが)難しいかもしれません。

厳密に言えば、自転車で歩道を走っただけでも違法は違法です。

また専門家でもない以上、全ての法律を知っておくことは困難ですしその必要も感じません。

しかしながら法律を学ぶことで「自分は法律を知らないし、うっかり破ってしまうかもしれない。そしてその場合に大きな損害を被るかもしれない」と認識することはできます。

 

ビジネスパーソン、特に中間管理職以上ともなれば、ぜひ法律の書籍を一冊手元に置いていただきたいものです。

 

 

それでは今日はこの辺で。

明日は「言葉にしていますか?」を予定しています。