引き続き、「スベる技術」。
昨日は「スベるメリット」を書きましたが、今日は「スベる技術」について書いていきたいと思います。
スベる技術1 認知される
スベるためにまず必要なのは、周囲に認知されることです。
この辺りは「スベるメリット」と表裏一体なのですが、まずはキャラクターを認知されないとスベることすらできません。
正確に言えば社内で目指したいのは「スベり受け」なのですが、キャラクターを認知されないまま、例えば転職した先でいきなりつまらないジョークを連発すると「ただスベる」という痛いことになってしまいます。
誰しも「よく知らない人」のつまらないジョークには半笑いで応えるしかないものです。
スベることを受け入れてもらうためには、まず先にある程度「自分はどういう人であるのか」を認知してもらう必要があります。
そうして初めてスベることが受け入れられるようになるわけです。
スベる技術2 受け入れられる
認知された次のステップとしては、キャラクターを受け入れてもらう必要があります。
この辺りは昨日お伝えしたことと同様、認知の次に好き嫌いが来るわけです。
「スベる」ことからマーケティングの基礎に思いが至るのもどうかとは思いますが、事実、「認知された」モノには好き・嫌いの判断が下されます。
つまり「あいつはつまらないことばかり言うからから嫌いだ」となるか、「スベってばかりいる話しやすい人だ」となるかは認知のあとで決まるわけです。
もちろん嫌悪されてしまえばスベることにメリットはありません。
そのためには親しみやすいキャラクターになることが必要でしょう。
例えば「いつもピリピリして無口な上司」がスベるネタを口にしてみたところで、周囲は愛想笑いを浮かべるしかありません。
そうならないためには、周囲が声をかけやすいパーソナリティを持つようにする必要があります。
いつもスベってそれが許されている人というのは、少なくともその集団で愛されているわけです。
「スベるから愛される」のではなく「愛されているからスベることができる」のだと言えます。
スベる技術3 語彙や知識を増やす
ここからは本当にテクニック的な話になります。
スベるのに必要なのは語彙や知識、情報です。
何と言っても、スベるためには人の話を拾いに行かなければなりません。
「人が話していることを聞き逃してしまった」ではスベることができないのです。
常にアンテナを立て、周囲の言葉や会話に敏感になる必要があります。
人の話も聞かず、自分が言いたいタイミングだけでジョークを言っていたら嫌われてしまうのは当然です。
受容されるためには、あくまで他者の会話を主とし、スベることは従であるという意識を持つ必要がある。
「話題の中心にいるためにスベる」のではないのです。
あくまで場を円滑にするため、チームのコミュニケーションをよりよくするためにスベるわけです(涙ぐましいな)。
そのためには周囲が話す言葉で知らないこと・分からないことを極力減らす必要があることは言うまでもありません。
スベる技術4 誰にでも分かることを言う
スベる技術の最後に挙げたいのは、「誰にでも分かる言葉で伝えなさい」ということです。
スベり芸と言われる人たちは、簡単な言葉、誰にでも理解できるジョークを口にしているはずです。
一部の人にしか分からない言葉ではスベることができないからです。
誰にでも分かる言葉で伝えるからこそ、みんなが同じステージで理解することができる。
これはスベるためだけの技術論ではないのですが、「難しいことを優しい言葉で伝える」のは「難しいことを難しい言葉で伝える」よりもずっと難易度が高いわけです。
「語彙や知識を増やし、誰にでも分かる言葉でスベる」という作業は、実は「難しい情報をインプットしてわかりやすい言葉でアウトプットする」という高度な作業でもあるわけです。
二日に渡り、スベる技術をお伝えしました。
真面目に書いてみたつもりだったのですが、これでスベっているだけだったら悲しいなと思ってしまう管理人です。
それでは今日はこの辺で。
明日は「ユニクロで出かける休日」を予定しています。