地方中小企業のミドル層がビジネス書を有効活用する方法

こんばんは。SMEです。

中小企業で働いていると自己目標の立て方が分からなくなってしまうことがありませんか?

 

 

中小企業で「意識を高く持てる」か?

書店に行くとたくさんのビジネス本や自己啓発本が並んでいます。

管理人は「書店の陳列を見ると社会の動向が見えてくる」と思っており、すっかりネットで本を買うことが多くなってしまった(本屋さんごめんなさい)現在でも足繁く書店に通います。

郊外の大型書店よりも、ビジネスマンと学生が流動する駅ビルの書店だとこの傾向は顕著です(書店によって陳列の仕方って全然違うんですよね)

ビジネス本コーナーの前に立つと、amazonの経営戦略についての本や「マッキンゼーでの働き方」といった本、ドラッカーのマネジメント論などが並んでいます。

今年ですと、NIKEのことを書いた「SHOE DOG」なんかは本当によく見かけました。

売れているのでしょう。

そういった本が一冊だけではなく、棚に何冊も積んであります。

そこで管理人はふと思うわけです。

「はて、こういった本は岡山ではどういった層が買っているのだろう?」

 

どこまでインプットをすればいいのか?

例えばコンサルティング会社や金融で法人担当をしていたりといった層は、売れているビジネス書を読んでインプットすることは必須でしょう。

あるいは地方中小企業でも、役員レベルになれば自分の業界に少しでも関わるベストセラーは読んだ方がいいでしょうね、と管理人も思います。

しかし管理人が以前働いてた企業では部長レベルの役職者が

「俺、ビジネス本なんて読んだことないよ」

と平然と言っていましたし、

「本を読むなんて効率が悪い。ネットで充分」

とおっしゃる経営者の方もいますので、必ずしも「高いレベルの仕事をするためには書籍でのインプットが必要」とは言い切れません(本好きとしては何だか悲しいですが)

と言いますか、例えば地方中小企業のミドル層が、「アマゾンやら書店やらで気になるビジネス書を見るたびに買って読む」なんてことは見聞した記憶がありません。

 

それでは我々中小企業で働く中間管理職レベル、そして20代〜の若手で管理職を目指すレベルの方々が

「ビジネス書を読んでインプットしよう」

と思った場合、どのような本をどれだけ読めばいいのでしょうか?

 

ビジネス本はアウトプットしなければ意味がない

もちろん、「本は読めば読むほどいい」というわけではありません。

仕事に活かしたいと思って読むのであれば、インプットとアウトプットはイコールでなければならない、と管理人は思います。

完全にイコールにするのが難しくても、

「本はバカみたいに読むけれど全くアウトプットに結びついていない」

というのでは意味がありません。

家族サービスがある人もいるでしょうし(管理人もです)、睡眠時間も確保したいしほかにもやりたいことがある、となると書籍を読む時間だって限られます。

これが文学書であれば趣味として読めばいいのですが、ビジネス書は目的を持って読まざるを得ません。

「暇だからドラッカーでも読んでみっか」と言えるビジネスパーソンはなかなかいないはずです。

 

ビジネス書のレベルが現実にマッチしない

とはいえ世間で売れているビジネス書は、レベルが高いです。

書き方のレベルや考えのレベルではなく、「著者が勤めていた企業のレベル」が高いのです。

なかなか

「某県で30人規模の金型工場の人事部長が、どうやって新卒採用に成功し続けているか」

みたいな本はありません。

しかし我々が本当に欲しい情報というのはそのレベルだったりします。

仕方ないので高レベルの本を読み、「自社でできること」に落とし込みます。

思考の練習にはなりますが、生産性が低いといえば低いです。

多分日本中で同じようなことが起こっているのではないかと管理人は思うわけです。

(管理人がこのブログを始めたのは、少しでも同じような悩みを持つ中小企業ミドル層の役に立てれば! という思いからだったりします)

 

ビジネス書のレベルに合わせようとすると…

地方中小企業で働いているミドル層がビジネス書を読みすぎて陥ってしまうのが

「何でうちの会社はこんなにレベルが低いんだ!」

という理想と現実のジレンマです。

とはいえあくまでも理想は理想であり、仮に経営を任せられたとしても「ビジネス書に書いてあった理想の会社」にするのはまず無理です。

企業規模や業態、リソース。

様々な事情があって企業はその中で最善を尽くすしかありません。

 

となると「意識が高い」ミドル層は

・意識が高くなりすぎてレベルが合わなくなり、集団から孤立してしまう

・モチベーションの上げ方が分からなくなり、集団に埋没していく

どちらかになってしまいがちです。

 

できるレベルで改善しよう

巷に溢れるビジネス書には素晴らしい意見や考え方、テクニック、ノウハウがたくさんあります。

しかしそれらを全て取り入れることはできません。

それでいいのです。

誰もがアマゾンで働くわけではありませんし、誰もがマッキンゼーレベルの意識を求められるわけではありません。
仮に生産性を上げて自分自身の残業をゼロにできたとしても、周りの目やら付き合いやらで毎日定時に帰れないのが地方中小企業のミドル層です。

そんな中で

「俺はせっかく生産性を上げたのに」

とイライラしていては自分のためにもよくありません。
100パーセントにできないならゼロでいい、と諦めてしまうのではなく、少しでも改善できることができるようにすること。

それがビジネス書を有効的にアウトプットする一番の方法だと管理人は考えます。

 

 

では、今日はこの辺で。

明日は「指示を与えるだけの上司が部下を潰す」を予定しています。