中小企業こそダイバーシティを! 6 ダイバーシティ導入で生産性を上げる

こんばんは。SMEです。

さて、中小企業とダイバーシティについて考察している

「中小企業での幸せな働き方を考えるブログ」。

 いよいよ後半に入ってきました。

 

 

ダイバシティーの意味とは

ダイバーシティとは、従業員の多様性に合わせた働き方を提供することです。

「それでは従来からいる従業員との公平性が保てない」

というのであれば、労働時間とスキルを合わせた新しい人事評価制度を策定することが課題になるでしょう。

管理職だから、必ずしも年収が一般職より高いとは限らないのです。

時給換算したときに、役職や等級と合致していれば問題ありません

例えばですが、

  • 兼業をしている週4勤務(残業なし)の課長職であれば年収は300万円
  • 週5勤務で残業もしている一般職は年収380万円

となれば公平性は保てるのではないでしょうか。

 

間違っても止めたほうがいいのは、

「フルタイムで残業もできる人は管理職候補として総合職に、そうでない人は一般職に」

という考え方です。

それでは結局、優秀な人は会社を去ることになります。

あくまで、

「それぞれに合った働き方を企業が提供することで、従業員にはスキルや知識を長期間に渡って提供してもらう」

ことが目的です。

労働できる時間で選別することが目的ではありません。

また、短時間労働者の方がフルタイムの総合職よりも優秀だった際、人事に苦労することになります。

 

またこの働き方では時短管理職も存在することになるため

「部下よりも先に帰るのに、マネジメントなんかできるはずがない」

と思う経営者もいるかも知れません。

しかし「管理職がずっと見ていないとマネジメントができない」というのはマネジメントではありません

そういったマネージャーは恐らく、現在も(部下より長い時間働いていても)マネジメントができていないはずです。

管理人が今まで一番仕事ができると感じたマネージャーは、定時になると誰よりも早く帰っていました(今、その方は1000名規模の企業で役員をしています)

厳しいことを言うようですが、「管理職がずっと見ていないとマネジメントができない」というのはプレイヤーの考えです。

これはワンマンタイプの経営者や、「プレイヤーとしては優秀だがマネージャーとしてはいまいち」という管理職の方に非常に多いものです。

「自分がいなくてもチームがワークするようにする」ことがマネジメントであり、それができていなかったから人が育っていないという現実に目を向けるべきでしょう。

 

 

日本企業に成果主義は合わない

また、日本型経営がダメだと言われ、欧米型の経営がもてはやされてきたここ数十年の経緯から、

ダイバーシティなんて面倒だ。成果主義を採ればいいんだろう」

と考える方がいるかも知れません。

働き方は変えずに、成果に対して報酬を払う。

これは一見合理的に見えますが、実際は大変危険です。

結局のところ、タスクを終わらせるために、単に時間をかける人が必ず出てくるのです。

当人が納得していればまだしも、実際は納得できておらず退社につながることもあるでしょうし、またそういった人が出ることで周囲が働きにくくなる。

残業していることを、「遅くまで頑張っていて偉い」と勘違いするトップマネジメントはいまだに多いと感じます。

本来であれば同じタスクを与えられた際に、

  • 時間内に終わらせて定時に帰る

方が

  • 時間内に終わらせることができず残業する

よりも生産性が高く褒められるべきことのはずですが、なぜか

「残業するやつが偉い」

「定時に帰るなんて、ちゃんと仕事しているのか?」

と真逆の評価をされてしまうのが「努力」「根性」という言葉が好きな日本人の特徴なのかもしれません。

「分かっているよ。だから成果主義を取って結果にフォーカスするんだろう!」

というツッコミが聞こえてきそうですが、評価体制やマネジメント体制が整っているならばまだしも、それができず困っている状況で

「ミドルマネージャーが、部下が『時間に対して』正当な成果を出しているか評価しなさい」

というのは無理というものでしょう。

つい、かけた時間を考慮せず結果だけにフォーカスし、それに応えるために部下は時間を犠牲にしてしまう、ということは充分に起こりえるのです(というか、それが実際に常態化しているのが中小企業の実情だと思います)

ですがそれは「成果」ではなく「結果」しか見ていません。

もともと残業をしないのが当たり前で、そのために生産性を向上させながら働いてきた欧米と異なり、日本人というのはいまだに「効率よく働いて定時で帰る」という人をあまり良い目で見ないのです。

 

極端な話、「一合のマスに二合入れろ!」と言われて深夜まで残業し、

「頑張りましたが、一合ピッタリしか入りませんでした」

と報告すると「よし、分かった」と言われるのが日本の中小企業。

最初から

「すいません、一合のマスに二合入れるのは無理があるのではないでしょうか。」

とでも言おうものなら

「何でやってもいないうちから無理だとか言うんだ!

と無茶苦茶な怒られ方をするものなのです。

だからこそ、企業側が率先して「効率・生産性にフォーカスした働き方をしなさい」とアナウンスする必要があるのです。

(続く)