人事責任者は内部で育てるべきたった一つの理由

こんばんは。SMEです。

皆さんの会社、人事責任者を外部から採用しようとしていませんか?

もしそうならちょっとお待ち下さい!

 

 

新しい人事制度を始めるための責任者は採用してはいけない

採用担当者レベル、または教育担当者や労務管理などの担当者であれば、即戦力として外部から採用しても問題ありません。

しかし

「人事制度を刷新するために外部から人を入れること」

これは管理人の経験上、避けることをお勧めします。

人事部長を外部から採用することも同様です。

それは単に

「人事制度を始めるには、社内のことをよく知っている人間のほうがいい」

というだけではありません。

もちろんそれもあります。

しかしそれだけではありません。

 

 

中途採用は結果が求められる

中途採用は、即戦力であることが求められます。

責任者としての採用、部長レベルでの採用であれば尚更です。

そのため、入社した以上はすぐに結果を出すよう期待されます。

もちろん、(あるていど)優秀な人は結果を出そうとします。

人事制度の責任者や人事部長として中途採用された人はどうするか。

管理人の経験では

  • 今までの企業で成功した人事制度を取り入れる
  • 今までやれなかった人事制度を取り入れる

このいずれかに分かれます。

それ自体は別にいいのですが、問題は

「すぐに結果を出さなければいけない」

と思っているため、社内の状況を把握する前に新しい制度を導入してしまうことです。

 

 

人事制度はすぐに結果が出るものではない

しかし、人事制度はすぐに結果が出るものではありません

社内の状況を把握し、最適な制度を導入し、結果を出すには時間がかかります。

A社でうまくいった制度がB社でもうまくいくとは限りません。

また、企業が新しい人事制度を導入しようとしている時というのは、それだけ人事に問題が発生しているという時です。

従業員の士気が低い。

何となく空気が澱んでいる。

離職率が高い。

こういった時にはまずメンタルヘルス面を改善すべきであって、制度を変えようとしても従業員のモチベーションがついてきません

そのため新しい人事制度がどれだけいいものでもやる気が出ないのです。

 

もし人事責任者を外部から採用する場合には、まずは当面の間は人事制度を変更せず社内でコミュニケーションを取ってもらい、状況を把握することに務めてもらいましょう。

 

繰り返しになりますが、新しい人事制度が結果に結びつくのは時間がかかるものです。

逆に言えば、「失敗した」ということに気付くのも時間がかかります。

外部から採用した責任者に「人事制度を変えて、すぐに結果を出しなさい」というのは無理があります。

人事は時間をかけて、小さな問題から解決すべきだと言えます。

 

 

では今日はこの辺で。

明日のテーマは「面接のその質問、『何のため』にしてますか?」を予定しています。