髙瀬敦也氏の「人がうごくコンテンツのつくり方」を読んで

こんばんは。SMEです。

今日は髙瀬敦也さんの著書「人がうごくコンテンツのつくり方」を読んだ感想と感動をぜひ皆さんにお伝えしたく思います。

管理人はビジネス書なのに何度も泣いてしまいました。  

マーケターやクリエイターじゃなくてもビジネスパーソンなら必読です。

 

 

髙瀬敦也氏による著作「人がうごくコンテンツのつくり方」を読んだ

2018年の8月に出た本なので少し日にちは経っていますが、髙瀬敦也さんが書かれた「人がうごくコンテンツのつくり方」を読みました。

amazonでも評価は高く、目にされたことがある方も、実際に読まれたという方もいると思います。

タイトル通り、様々なメディア(という呼称も「コンテンツ」の概念を考えると適切なのか迷ってしまいますが)「コンテンツ」を作ってこられた髙瀬氏が、「コンテンツ」の本質的な問題を分かりやすく教えてくれる本です。

実は管理人としては

「コンテンツマーケティングを使って採用をしていくヒントになればいいな」

といったかなり軽い気持ちで読んだ一冊でした。



世の中のものは全て「コンテンツ」である

ところがこの本はコンテンツつくりの本であってコンテンツつくりの本ではありません。

いや、「コンテンツ」の概念が覆されるだけで、「コンテンツつくり」について書いた本であることは間違いありません。

もちろん、コンテンツつくりの役に立つことも間違いないでしょう。

しかしこの本はマーケターやクリエイターだけではなく、我々のように中小企業で

「会社をよくしたい」

「優秀な若手を採用したい」

「マネジメントをもっと頑張らないといけない」

と悩みながら働いている「平凡なサラリーマン」にとっても大変役に立ちます。

それは、

「会社というモノもそれ自体一つのコンテンツなのだ」

ということに気付かせてくれるからです。

そのことは帯に書いてある

「世の中のものは全て『コンテンツ』である」

という言葉にも表れています。

著者・髙瀬氏が文中で書く「コンテンツ」「仕事」「企画書」「チーム」などと言い換えても意味をなします。

そういう意味でこの本は「コンテンツ」をとっかかりにして

「我々が働く意義とは何なのか」

という命題にまでたどり着く良著だと思います。

 

 

髙瀬氏の語る「コンテンツの目的」

髙瀬氏は「コンテンツには目的が大切だ」としてこのように書きます。

浮き出てきた目的を、さらに追求してみてください。結果として「愛」とか「平和」とか「地球を守る」とか、人に伝えるのは少し照れてしまうような「世のため人のため」の目的に行きつきます。言い換えれば「大義」です。

 (人がうごくコンテンツのつくり方 P44)

さらに髙瀬氏は書きます。

コンテンツをつくるときには「目的」が必要です。その目的は「大袈裟であるほど良い」と言いました。(中略)

その中でも究極の目的は「伝承」だと私は考えています。世のため人のためにつくるということは、世の中を良くするということです。コンテンツは次代の世の中を良くするための「伝承」です。(中略)

「伝承」とは「近道を伝えること」だと思っています。次代の人たちが不必要な間違いで遠回りをしなくて済むように、近道を伝えることです。

 (人がうごくコンテンツのつくり方 P232〜233)

 

管理人は仕事をしている中で、「自分が若手のうちにした無駄な苦労」を次の世代にさせるのが大嫌いです。

非生産的というだけでなく、「俺が苦労したことは下にもさせてやろう」と思う人も出てきてしまうため、どうしても負の連鎖を呼びます。

それは本来の「働く目的」ではありません。

 

「働く目的」は「ハッピーになるため」だと管理人は思います。

お金を稼いで家族をハッピーにする。満足いく仕事をして自分も顧客もハッピーになる。イノベーティブな貢献をし、生産性を上げて社内をハッピーにする。新しい技術の開発や利益の還元など様々な形で地域や国、そして世界をハッピーにする。

これがビジネスの、そして企業を次世代に伝え継続していくことの本質だと管理人は思います。

 

ビジネスにとってお金は大切ですが、お金は後からついてくるものだと管理人は本気で信じています。

最近ではマネタイズという言葉もありますが、サービスなり商品が人の心を動かせば、お金は動きます。

人の気持ちを動かすことができなければ、お金は動きません。

そして髙瀬氏の「人がうごくコンテンツのつくり方」で書かれているのは「コンテンツを上手に作ればお金が稼げますよ」ということではなく、「人を動かすのは人の気持ちだ」ということに尽きます。

だからこの本はコンテンツマーケティングや制作だけでなく、ビジネス全般に普遍性を持つのです。



「コンテンツ」に必要なのは「気持ち」である

恥ずかしながら管理人はこの「人がうごくコンテンツのつくり方」を読んで涙が止まらなくなってしまいました。

髙瀬氏自身は

「会社だってコンテンツなんですよ。人生だってコンテンツなんですよ」

と大上段に構えるわけではありません。

当たりの柔らかい、「その辺の優しいお兄さん」ぐらいの言葉で難しいことをさらりと教えてくれます。

そして何よりも、

「トライしてみたいけれど失敗を恐れている人」

「いちど失敗してしまい、トライを恐れるようになってしまった人」

への優しさと、読者を勇気付けてくれる肯定感に満ちています。

結局のところ、そのことがこの本が「コンテンツマーケティングのテクニック」に終わらず、ビジネス(というか更に言えば人と関わりながら生きていくこと)の本質に迫っている理由なのでしょう。

 

髙瀬氏は「コンテンツ」という「モノ」を通じて、「我々は次世代にどうやって、何を伝え残していくことができるか」ということを訴えたいのだと管理人は思います(違ったらすいません)。

 

余談になりますが、管理人はあまりに感動してしまい、本の最後に載っていたメールアドレスにお礼のメールをしてしまいました。

そうしたところ著者の髙瀬氏から丁寧な返信をいただきました。

しかも忙しいだろうに、管理人がメールした当日にです。

きっとこの心遣いが、髙瀬氏のコンテンツが人を動かしてきた理由なのに違いありません。

 

いつにもましてさらにとりとめのない文章になってしまいましたが、管理人が語れることは髙瀬氏の著書の100分の1もありません。

ぜひ「人がうごくコンテンツのつくり方」を購入し、手元に置いて繰り返し読んでいただきたいなと強く思います。

 

 

では今日はこの辺で。

明日は緩やかなコミュニティ作り』が中小企業を救う」を予定しています。