自分の強みや経歴を他人に説明できますか?
ビジネスパーソンたるもの、自分を客観的に見つめた上で商品化できるようになりたいものです。
自分の強みと弱み、言えますか?
ここ最近で転職をしたことがある方なら、「自分の強みと弱み」と言われてある程度思い浮かぶかもしれません。
しかし転職をしたことがない方、あるいは数年前に転職した方は「強みと弱み」と言われてもすぐに思い浮かばないのではないでしょうか。
また、思い浮かんだとしてもそれが
- 客観的なものか
- 自社外でも汎用性があるものか
- ブラッシュアップされているのか
などなど、「強みと弱みが思い浮かんだからそれでいい」というものではありません。
客観的に説得力あるものでなければ強みと弱みだとは言えません。
強みと弱みを把握するためには、定期的に自己のキャリアを棚卸する必要があります。
なぜ強みと弱みの把握が必要なのか
それではなぜ、ビジネスパーソンにとって自分の強みと弱みを把握し、キャリアの棚卸をすることが必要なのでしょうか?
一つは、「今後の成長のため」です。
自分の強みと弱みを把握し、強みを伸ばすのか? 弱みを減らすのか? を考えなければ、いつまで経っても昨日と同じタスクをこなしているだけです。
それでは成長もなければ、仕事をする喜びもありません。
もう一つは「会社の数字を意識するため」です。
管理人は新しい会社に転職した際、もらった書類に書いてある営業利益を計算したところ数字が100万円以上間違っていた、という経験があります。
慌てて上司に報告したのですが、誰一人として前者の営業利益を計算してみようとは思わなかったわけです。
これはつまり「会社の数字を意識できていない」ということを意味します。
自己のキャリアを棚卸しし、与えたインパクトを数値化することで、会社の数字を自分自身のものとして意識することができます。
自分自身を営業できていますか?
そして最後に挙げたいのが、「自分自身を営業するため」ということです。
BtoBであってもBtoCであってもそうですが、営業をするためには自社のことをよく知り、扱っている製品のことを深く理解する必要があります。
カスタマー・ユーザーに商品やサービスのことを聞かれて「よく分かりません」と答えることはまずありません。
しかし当然、「自社で扱う商品やサービス」と「自社」の間には、それを取り扱うあなたが存在しているのです。
分かりやすい例で言えば、「自社はこういう会社でこういうサービスを展開している。その中で自分はこの分野が一番得意だ」という自己理解があるからこそ営業ができるわけです。
営業とは自社やサービス、製品を売り込むこともさることながら、自分自身を売り込むことであるのは言うまでもありません。
そしてこれはセールスパーソンだけではなく、他部門のビジネスパーソンにとっても同様です。
社内で折衝をする場合や頼みごとをする場合であっても、「誰が頼んだか」によって受け止め方は変わってくるのが現実です。
「誰がではなく、大切なのは中身である」。
それは正論なのですが、正論だからまかり通るというわけでもありません。
「この人の言うことだから聞こう」。
そう思ってもらうためには、「自分がどういう人間であるのか」を把握することが第一歩です。
定期的にキャリアの棚卸をしよう
自分のキャリアを理解し、強みと弱みを把握しておくことはとても重要です。
それはいわば、自分の成果や現在の立ち位置を言語化・数値化する作業です。
もちろんそれは社内の人事評価制度でもある程度明確化できるでしょう。
しかし企業によっては人事評価制度も名ばかりのものであることも少なくありません。
また、それはあくまで「会社にとって」の評価制度です。
単年で終わってしまうことも多いですし、仮に転職を考えた際にそのまま使用できるものであることは少ないはずです。
決算をしない企業、今後の方針がない企業がないのと同様、個人にとってもキャリアの棚卸は必要です。
定期的に自分のキャリアを棚卸し、強みと弱みをブラッシュアップするようにしたいものです。
それでは今日はこの辺で。
明日は「おじさんと読点」を予定しています。