こんばんは。SMEです。
みなさん、率先して汗をかいていますか?
頭だけしか使っていないと人はついてきません。
率先して「仕事」以外の作業をしているか?
それが各自の「タスク」であれば別です。
タスクとして体を動かす作業があり、各自に割り振られているのであればリーダーが自ら陣頭に立って汗をかく必要はありません。
しかし、各自に割り振られていないタスクや、全員がすることになっていること、あるいは突発的な事態が起きた時にリーダーは率先して動く必要があります。
具体的に言えば次のような場合です。
- 掃除やゴミ当番、雪かきなど
- 事務所移転時の搬入出
- 店舗開業時のビラ配り・呼び込み
- 懇親会などの買い出し
- メンバーが休んだ際のタスク処理
こういった「誰でもできるが誰かがやらなければいけないこと」を
「自分は管理職だからやらない」
と当然のように座って見ていると、人心はあなたから離れていくことになります。
中小企業では誰が何をしているか見えやすい
管理人はこういった例を嫌というほど見てきました。
大きな企業であれば別ですが、中小企業では「誰が何をしているか」が見えやすいのです。
毎朝の掃除の際に、従業員が掃除をしている中で自分だけ座ってスマホを見ていた社長もいれば、新店舗がオープンするため従業員が朝から深夜まで働いているのに「私は家のことがあるから」といって夕方に帰っていった責任者もいました。
当然ですが、こういった職場では定着率も士気も低くなります。
それは当然です。
狭い職場では、リーダーが汗をかいていないことも筒抜けになってしまうのです。
逆に社長や経営職クラスが、繁忙期に率先してパート従業員とともにタスクをこなしている企業もありました。
こういった企業ではやはり一般職および非正規雇用従業員の離職率が低かったと感じます。
手を貸せないときはどうすればいいか?
とはいえリーダーは多忙です。
マネジメントとは何か? という問いには様々な答がありますが、
「自分がすべきタスクを下に任せ、自分はより高度なミッションに手をつけられること」
もその一つでしょう。
そう考えると、掃除や買い出しなどの「誰でもできる単純なこと」は経験の浅いスタッフに任せ、自分は座って経営戦略を立案している方が生産性は高そうです。
しかし、メンバーにとってはそこまで割り切って考えられるものでもありません。
管理職や経営職は下積みの経験があり、その過程を経て
「リーダーになると、誰でもてきるタスクをやっている暇はない」
と実感するものの、一般職にとってそれは未知のステージです。
「ちょっとぐらい手伝えるんじゃないの」と感じてしまうものですし、実際にリーダーも「ちょっとぐらい」なら手伝えるものなのです。
「できるとき」にはやりましょう。
毎朝の掃除であれば、スケジュールが空く日は参加する。
懇親会の買い出しは率先して行く。
ゴミ当番くらいはローテーションに入れてもらう。
できることは自分から率先して参加することで、逆に「参加できないときは本当に忙しいのだな」と理解してもらうことにも繋がるわけです。
リーダーは汗をかけ
以前も山本五十六の言葉を引いたことがありますが、人は言葉だけでは動きません。
またどれだけロジカルな正論であっても、人を心酔させることはできません。
人の心を動かすのは結局のところ人の心です。
そのためには高度なミッションをこなしたり適切にタスクを分配するだけでなく、リーダー自らが率先して汗をかき、現場に降りていく必要があります。
「部長なのにゴミ捨てとかバカバカしい。時間がもったいない」
と考えている人に部下はついてきませんし、そもそも
「え? なんでオレが事務所移転の机運びとかしなきゃいけないの?」
と考えているリーダーにマネジメントができるとは考えられません。
もし今までそういったことを部下任せにしていた方は、ぜひ明日の朝からでも掃除やゴミ捨てなどを率先して行ってみてはいかがでしょうか。
それでは今日はこの辺で。
明日は「ビジネスパーソンはどこで髪を切るべきか?」を予定しています。