こんばんは。SMEです。
今回の中小企業での幸せな働き方を考えるブログは「『緩やかなコミュニティ作り』が中小企業を救う」というテーマでお送りしております。
今夜は二日目です。
「緩やかな繋がり」とは何か?
地域社会の崩壊が言われて久しいですが、それに対して近年では「緩やかな繋がり」という言葉を耳にします。
はっきりとした定義づけはないようですが、地域の人たちと深く関わりすぎるのではなく、かといって全く関わらないでもなく、助けを求めたり求められたりすることができるレベルの関係性を作ろう、というように言われることが多いようです。
管理人が思うのは、この「緩やかな繋がり」が地方中小企業にとって、ビジネスモデルとしても採用・教育面でも有益なのではないか、ということです。
もちろん前述したような「緩やかな繋がり」をそのまま取り入れる、ということではありません。
押さえるべきは
「日本社会は『緩やかな繋がり』に舵を切る可能性がある」
ということです。
企業の経営職はこう考えていた
以前管理人がエージェントの方にご紹介いただいた企業で、面接の際に
「当社も若い世代の離職率が非常に高い。どうすればよいだろうか?」
という質問を受けたことがありました。
管理人は持論であるダイバーシティの話をしたのですが、その場にいた方の一人から
「それは違うのではないか」
というご指摘をいただきました。
「若い世代は社内の人と深いコミュニケーションが取れておらず、一人で悩んでいる。企業で慰労会をしたり、サークル活動をしたりして、若い世代が企業に所属しているという実感を持たせることが大切だと思う」
このご意見をおっしゃったのは管理人より5歳ほど年上の方で、岡山の有名企業をヘッドハンティングで渡り歩いておられ、知識も豊富で実績もあり人格的にも素晴らしい方でした。
ですが、正直に言うと管理人はこの意見には賛同しかねたのです。
なぜかと言えば、その意見は一般論として世代を考慮しなければ正しいものの、「現代の若い世代」にキャッチアップした対策だとは思えなかったからです。
配置一つで客層が変わる
以前、管理人が別の企業で飲食店のスタートアップを手伝わせていただいたことがあります。
飲食店は若い世代に向けたものでしたが、オープン当初はなぜか高齢者しか来店しませんでした。
来る日も来る日も、入ってくるのはおじいちゃんやおばあちゃんばかり。
そこで管理人は提案しました。
「椅子とテーブルの配置を変えてはどうか?」
お店の責任者が管理人の言葉を受け入れてくれ、配置を変えたところ次の日から目に見えて若い客層が増えたのです。
それは単に、テーブルと椅子がフロアの真ん中に集中しているのをバラバラにして、ところどころに仕切りを作る、というものでした。
なぜ配置を変えると客層が変わるのか?
管理人は専門的にマーケティングを学んだわけではありませんし、系統立てて心理学を修めたわけでもありません。
(大学は心理学専攻でしたが音楽やってて中退してしまいました)
しかしちょっと考えれば、「若い人はどういったお店なら入りやすいか」ぐらいは分かります。
考えるべきは
「流行っているお店を具体的に真似する」
ということではなく、
「ジャンルを超えて、若い世代に受け入れられているお店の共通点を把握する」
ことなわけです。
管理人が例としてあげたのは、ユニクロとスターバックスでした。
ユニクロとスターバックスに共通する点は何か?
ユニクロとスターバックスは提供するサービスも違えば、店員の接客も異なります。
また若い世代だけではなく年配の方も多いですし、特にトレンドに敏感な層だけが集まるわけでもありません。
しかしそれでも
「ユニクロ、だせぇんだよ」
「スタバなんか行ってられっかよ」
とならないのは、若い世代が行きやすい何かがあるからです。
「いや、それはもうスタンダードだからでしょ? 保守安定志向じゃないの?」
と思われるかもしれませんが、管理人はそうではないと思っています。
多分、
「吉牛? ダサくね?」
という若い人はいます。
逆に言えば、マクドナルドやサイゼリヤは「保守安定」であっても
「デートで使うのはちょっと」
と思っていても、
「ダサいから行かない」
ということはあまりないように見受けられます。
(大衆が行く安価なところになんか行けるか、という「意識の高い」方は別として)
ではそれは何か? というのがポイントだと管理人は考えたのです。
(続く)