「緩やかなコミュニティ作り」が中小企業を救う7  ビジネスモデルとしてのコミュニティ作り

こんばんは。SMEです。

『緩やかなコミュニティ作り』が中小企業を救う」というテーマでお送りしている「中小企業での幸せな働き方を考えるブログ」。

いよいよこのテーマもまとめです。

 

 

「緩やかなコミュニティ」としてのSNS

リアルワールドにおいては、

「一対一で付き合うほど仲良くはないが、みんなと一緒なら付き合う人」

という関係は必ずと言って良いほどあるわけです。

会社の付き合いなんてその最たるものでしょう。

 

SNSを利用すれば、関係を緩やかに繋げ続けることができるわけです。

これは

「会社を辞めたら、同僚なんて後は知らないもんね」

「学校を卒業したら、同級生なんてどうでもいいもんね」

という旧世代に比べ、やはり「緩やかな繋がり」という潮流に乗っていると管理人は感じます。

そしてそれが、企業にとって「攻め」にも「守り」にも使えると管理人は思うわけです。

 

 

多様化に対応する

今はもう、昔の青春ドラマのようにみんなで一つの目標に向かって走るという時代ではなくなっています

「バカな! それじゃ会社が成り立たないじゃないか!」

と驚きのご年配者もいるかと思いますが、

「そういった時代にキャッチアップしていかなければいけないのがトップマネジメントの役目なんじゃないでしょうか?」

というのが管理人の本音です。

いみじくもドラッカー博士が数十年前に書いていたように、マネジメントを分散させることが集団を強くするという言葉がさらに意味を増しているわけです。

トップが全てを見るわけでもなければ、上司が一人でマネジメントに責任を持つわけでもなく、社内に緩やかなコミュニティを作ることで様々な角度から緩やかに繋がってもらうことが、従業員を繋ぎ止めるのに効果的だと管理人は考えます。

 

そのため管理人があきもせず主張しているようにダイバーシティに取り組み、

  • 時短・週4正社員の導入
  • 保育所の設置など、「強制ではない」コミュニティ作り
  • 運動会や社内イベントは「出勤日」にする(休日におけるプライベートなコミュニティへの参加を邪魔しない)

といった、独りよがりにならない福利厚生が必要だと思うわけです。

オフィスを綺麗にしたから、制服を一新したから、ウォーターサーバーを設置したからといって、それは入社に際して多少のアピールにはなれど、在籍者が退職しない理由にはなりません

 

 

新しいビジネスの展開

そして、「緩やかな繋がり」というキーワードは事業を展開していく上でも役に立つと管理人は見ています。

例えば、高齢化問題については各業界もユーザーも悩みと問題を抱えています。

買い物難民をどうするか、物流コストをどうするか。

介護や医療サービスをどうするか。

孤独死とその後の手続きをどうするか。

もしも地方の中小企業や医療法人、自治体がビジネスとして高齢者向けの団地を作り、敷地内で買い物や医療サービス、介護を受けられるようにすれば、それは「緩やかなコミュニティを提供するサービス」としてビジネスになりうるのではないかと管理人は思います。

出張介護サービスや物流は、「地方は特に人が点在していて移動コストがかかる」と悩んでいます。

それであれば、人を一箇所に集めれば良いわけです。

一企業だけでできることではありませんが、それについても企業同士が緩やかに繋がることで発展があるのではないでしょうか。

これからは、企業や各種の法人が共同で「緩やかなコミュニティを提供する」というビジネスモデルが必要とされる時代であると管理人は考えています。

 

 

自社だけでは生き残れない

日本はこれから少子高齢化が進み、当然ながらマーケットが縮小します。

インドや中国がどのように発展を続けるかもわかりませんし、ほかに発展が目覚ましい途上国もあります。

一概に「国内市場がダメなら国外市場があるさ」とは言えない状況なのはあえて言うまでもありません。

これからの中小企業にとって、単純に商品・サービスを提供するだけでは生き残りが難しくなることが予想されます。

今まで以上に

「種を蒔いて育て、 刈り取ってまた種を蒔く」

というビジネスモデルが必要になってくるでしょう。

今後マーケットが縮小した際に、コストダウンだけで他社と差別化を計り生き残るというのは現実的ではありません。

競合他社とすら緩やかに繋がり、コミュニティを提供するサービスを生み出していくことが地方中小企業がサヴァイブしていくための切り札だと感じています。

 

 

では今日はこの辺で。

明日はその一言、慰留』になりませんを予定しています。